W杯の“1カ月”がハーランドの運命を分ける? 今夏のハーランド争奪戦が注目される理由

今季は怪我も目立っているハーランド photo/Getty Images

W杯開催中にリカバリーできる

2022年、FWアーリング・ハーランドはサッカー界の主役になれるだろうか。

現在ドルトムントに所属するハーランドには複数のビッグクラブが興味を示しており、今夏に動く可能性が高い。それだけでも話題沸騰間違いなしだが、スペイン『as』はもう一つ別の視点からハーランドのことを見ている。

同メディアが気にしているのは、今年の11月に行われるワールドカップ・カタール大会だ。今年のワールドカップは冬開催となっており、これまでとは異なるスケジュールでサッカー界全体が動くことになる。そして残念なことに、ハーランド擁するノルウェー代表は欧州予選で敗れたためにカタール大会への切符を有していない。つまりハーランドには休息の時間があるのだ。
世界中がワールドカップに熱狂する中、一部のスター選手は1カ月間疲労のリカバリーに努められる。これはエジプト代表FWモハメド・サラー、イタリア代表MFマルコ・ヴェッラッティなども同じで、クラブの戦いで見ればこの1カ月は大きい。

ハーランドはすでにワールドクラスのストライカーではあるものの、やや負傷が目立っている。今季も筋肉の怪我で離脱と復帰を繰り返しており、今年ノルウェー代表がワールドカップに参戦できないことも、ハーランドの将来を考えれば悪いことばかりではないのかもしれない。まずはフルシーズン戦える体作りが最優先だ。

一方でカタール大会に参戦する選手は、かなりの疲労を抱えてクラブへ合流してくると予想される。中にはコンディションを落としてしまう選手もいるだろう。

ハーランドの場合はその心配がなく、それも同メディアが今夏のハーランド獲得合戦に注目する理由の1つとなっている。ハーランドを獲得したクラブは、冬のリカバリー期間を活かしてフレッシュなハーランドを維持できるかもしれないのだ。

来季は変則スケジュールとなる冬のワールドカップの影響が必ず出てくるだろう。各クラブはこれをコントロールしていく必要があり、代表選手を複数抱えるクラブは何かと苦労することになりそうだ。

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