放出すれば後悔することになる? ワトフォード戦4ゴールのジェズスが担うチームでの重要な役割

1試合で4ゴールを奪ったガブリエウ・ジェズス photo/Getty images

選手の希望をすべて叶えるのは難しい

23日に行われたワトフォード戦ではガブリエウ・ジェズスの4ゴール含む、5-1で快勝を収めたマンチェスター・シティ。格下相手とはいえ2位リヴァプールが猛追している関係上、少しプレッシャーのかかるゲームだったが、開始4分でジェズスがゴールを決めてその後は主導権を握る比較的イージーな展開となった。

そんなチームを救ったジェズスだが、来夏での移籍が噂されている。アーセナルが有力候補であり、すでに個人合意を済ませたとの話もある。

チームを去ることになるのであれば、シティは惜しい人材を逃すことになる。ワトフォード戦で見せたようにボックス内での強さは別格であり、それでいて守備では献身性を見せ、必死に守備をする。3点目のロドリのゴールはジェズスのボール奪取から生まれており、アシストも記録している。敵陣でのボール奪取はジェズスの得意技であり、シティのFW陣ではジェズスがインターセプト数13回でトップとなっている。英『The Athletic』によればジョゼップ・グアルディオラ監督はジェズスを引き留めようとしているようだ。しかし、本人は満足のいくプレイタイムを望んでいるという。ブラジル代表から先日落選したように、クラブでも代表でも序列は落ちている。そういったことも踏まえて成長するために、継続した出場機会が欲しいようだ。

現状シティではジェズスが望むものを提供するのは難しい。起用されることの多い右サイドではリヤド・マフレズの牙城を崩せず、センターフォワードでは来夏にアーリング・ハーランドが加入する確率が高い。入ってこずとも序列ではフィル・フォーデンのほうが高く、リーベル・プレートからやってくるフリアン・アルバレスも3トップ中央の選手だ。

英『The Athletic』では「マンチェスター・シティはガブリエウ・ジェズスを手放すべきなのか」という特集を行っており、そこのコメント欄ではジェズスを放出すべきではないとの声が多く寄せられている。その中で「彼はチームのために走ることができる。攻守両面でのランニングは非常に効果的で、スーパースターが多く集まるチームでは、自分自身を犠牲にすることで誰かの役に立つことができる」という意見があった。

このコメントにはジェズスの強みがよく現れている。確かにマフレズほど得点に絡むことはできないが、守備を強化することができる。その証拠にジェズスは今季の対リヴァプール全3試合に出場しており、2ゴール1アシストの数字を残している。さらに、右サイドの深い位置に降りて守備をサポートしており、ジェズスが放出となれば誰がこの難しい役目をこなすのか。それほどにビッグマッチでは重要視されている選手であり、シティはジェズスを放出すれば後悔することになるだろう(データは『SofaScore』より)。

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