またまたW杯を前にハリルホジッチがピンチだ モロッコはツィエク&マズラウィ外せない

モロッコ代表を指揮するハリルホジッチ photo/Getty Images

無事にカタール大会出場を決めたが……

果たしてカタールの地でモロッコ代表を指揮するヴァイッド・ハリルホジッチの姿を見ることはできるのだろうか。無事にアフリカ予選を突破したところまでは良かったが、何やら周辺が騒がしくなってきた。

元日本代表監督のハリルホジッチは2019年よりモロッコ代表を指揮しており、ひとまずチームをワールドカップ・カタール大会へ導くミッションには成功した。過去にコートジボワール代表、アルジェリア代表を指揮していたこともあり、アフリカの戦いには詳しい人物だ。モロッコでの仕事もさすがと言うべきだろう。

ただ、すべてが順風満帆というわけではない。その独特なスタイルは変わっていないようで、モロッコ代表でも数名の選手と衝突している。その代表例がチェルシーMFハキム・ツィエク、アヤックスDFノゼア・マズラウィであり、2人は現在代表を離れている。仏『Foot Mercato』によれば、これにモロッコサッカー協会側は納得していないという。
ツィエク、マズラウィ、そしてハリルホジッチの間には大きな溝があるようで、2人の選手はハリルホジッチが監督を続ける間は代表に戻らない考えだ。とはいえ2人はビッグクラブでプレイする貴重な人材であり、モロッコ側は2人をワールドカップ・カタール大会へ連れて行きたいと考えている。

確かに通常であれば、ツィエクとマズラウィはチームの主力になるべき選手だ。特にツィエクはモロッコサッカー界が生んだ天才肌のチャンスメイカーであり、右サイドでツィエクとパリ・サンジェルマン所属の超攻撃型サイドバックであるアクラフ・ハキミとの関係が完成すれば面白い。このラインはワールドクラスとなるだろう。

そこに左サイドから個人技で仕掛けられるアンジェ所属のソフィアン・ブファル、前線に構えるセビージャコンビのムニル・エル・ハダディとユセフ・エン・ネシリ、トルコ国内リーグで得点ランク1位に立つハタイスポル所属の28歳FWアユーブ・エル・カービらを絡めた攻撃は対戦相手の脅威となるはずだ。

またハリルホジッチ体制ではマズラウィを右サイドバック、攻撃力の高いハキミを右のサイドハーフに上げ、ツィエクをトップ下で起用することもあった。

これは攻撃を中央から右サイドで組み立て、左サイドバックにはセンターバックをこなす守備力の高いウォルバーハンプトン所属のロマン・サイスを入れる左右でバランスの異なるシステムだ。これもハキミとマズラウィの攻撃力を活かすうえでは面白いオプションになる。それを考えると、モロッコ側がツィエクとマズラウィ復帰を願うのも頷ける。

今後ハリルホジッチを含めて選手との関係修復に努めていくようだが、同メディアはすでにクロード・ピュエル、ローラン・ブラン、リュディ・ガルシアなどハリルホジッチの後任候補の名前まで出している。

ハリルホジッチは過去にコートジボワール代表、そして日本代表でもワールドカップ本大会前に解任となり、肝心の本番でチームを指揮できなかった苦い経験がある。モロッコ代表でも同じ結果となるのは寂しいが、カタール大会までに問題を解決できるか。

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