アーセナル戦でコクラン吹き飛ばした衝撃 全盛期のアザールは“プレミア史上最高”のドリブラーだった

チェルシー時代はキレキレだったアザール photo/Getty Images

ギグスや若い頃のC・ロナウドをも超える?

もうベルギー代表FWエデン・アザールのキレ味鋭いドリブルは見られないのだろうか。

レアル・マドリードへ移籍してから苦い時間が続いているアザールは、現在も離脱中だ。チェルシー時代の活躍を知っているだけに現状は寂しいものがあり、プレミアリーグでプレイしていた頃のアザールは間違いなく世界トップクラスのアタッカーだった。

中でも最大の武器が精度の高いドリブルで、1対1ならば確実に相手DFを外すことができる。チェルシーがチャンスメイクの部分でアザールに依存していた時期もあり、足にボールが吸い付いたかのように見えるアザールのドリブルは特別だった。
いかにアザールのドリブルが凄かったのか。英『FourFourTwo』は、「プレミア史上最高のドリブラーランキング」にてアザールを1位に選んでいる。つまりはプレミア史上最高のドリブラーと評価されているのだ。

3位には若き日のマンチェスター・ユナイテッド時代のクリスティアーノ・ロナウド、2位がロナウドの先輩にあたるライアン・ギグス、そして1位がアザールだ。このTOP3は満場一致とはならないかもしれないが、アザールのTOP3入りに関しては納得するファンも多いのではないか。

最大のハイライトとも言えるのは、アーセナル相手に決めた独走ゴールか。フランシス・コクランを弾き飛ばしながらペナルティエリアへ侵入し、アーセナル守備陣を翻弄した末に右足でシュートを流し込んだ。

あのようなプレイをレアルのサポーターも望んでいたはずで、リーガ・エスパニョーラでも主役になれるだけの才能はあった。31歳と衰えるには早すぎる年齢だが、もうチェルシー時代のアザールは戻らないか。

今年にはワールドカップ・カタール大会も控えているが、仏『Foot Mercato』はアザールが2024年夏まで残っているレアルとの契約を全うしたいとの考えがあると伝えており、レアルに残留した場合は来季もプレイタイムは増えないだろう。キリアン・ムバッペのようなスーパースターまで加入すれば、ますますアザールの影は薄くなるはずだ。

その状況下でカタール大会に臨んでもハイパフォーマンスは期待しづらいが、勝負の2022年にアザールはどう変わるのか。チェルシー時代の姿をもう一度と願っているファンはまだまだいるはずだ。

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