“32試合で34ゴール”に関与する男が救世主? 7試合で1ゴールしか奪えないブライトンの悩み

ベルギーでプレイするデニス・ウンダヴ photo/Getty images

次節はアーセナルからゴールを奪えるか

日本代表の三笘薫が加入して話題となったブライトン。監督であるグレアム・ポッターは優秀な指揮官として知られており、リヴァプールのユルゲン・クロップが退任した後の候補にリストアップされるほどだ。

しかし、今季のブライトンは勝てていない。ここまで30試合を消化して勝ち点34ポイントの13位。リーグ戦ではリヴァプールやチェルシーといった強豪に引き分ける試合もあったが、直近の7試合で6敗1分けと非常に苦しく、その間1点しか奪えていない。

実力者は揃っており、GKはスペイン代表のロベルト・サンチェス、守備陣ではオランダ代表のジョエル・フェルトマン、マルク・ククレジャ、中盤には人気銘柄のイヴ・ビスマ、アダム・ララーナ、前線にはダニー・ウェルベックと並ぶ。これだけ見れば強そうなチームの完成だが、ゴールが入らない。直近のノリッジ戦では結果0-0で終わったのだが、総シュート数は31本、枠内シュート4本とチャンスは作っている。しかし、ネットを揺らすことはできなかった。データサイト『WhoScored.com』によれば試合ごとのシュート数は13.1本とリーグで8番目の数字を残しているが、枠内シュートは3.7本とリーグで16番目というデータが出ている。問題は明確であり、バイタルエリア、ボックス内で仕事ができるシュート精度の高いストライカーが必要なのだ。

ブライトンはチームの問題を解決できる選手を獲得している。三笘が現在ローン移籍で加入しているロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズのデニス・ウンダヴだ。今冬の移籍市場ですでに獲得されており、今はブライトンからローン移籍という形でベルギーにいる。

ウンダヴが合流すればある程度の攻撃面での問題は解決するだろう。25歳と若いストライカーだが、今季は32試合で25ゴール9アシストを記録している。総シュート数124本でオンターゲットは54本と多く、精度とゴールを取るバリエーションの豊富さで、活躍している。キープ力もあり、前線での起点作成が期待できる。

今季は自分たちでボールを握る面白いサッカーを展開しながらも、決定力の低さを解決できず、7試合勝てていないブライトン。それでも、来季は頼れるストライカーの加入が決まっており、三笘のトップチーム合流も可能性としては考えられる。ベルギーでの活躍ぶりは届いており、英『WeAreBrighton.com』では3月のチーム月間最優秀選手に三笘を選んでいる。ブライトン自体の不調もあるが、それだけ活躍が知られているということであり、期待感は大きい。ドリブルと得点力を武器としており、ウンダヴと共に合流となれば面白そうだ(データは『SofaScore』より)。

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