“ベルギー黄金世代”の次はどうなる? アザール、ルカクら抜ければ弱体化避けられぬ

今回のアイルランド戦では若手が中心に photo/Getty Images

今はFIFAランク1位だが……

すでにワールドカップ・カタール大会出場を決めているベルギー代表は、今月の親善試合にFWロメル・ルカク、エデン・アザール、MFケビン・デ・ブライネ、GKティボー・クルトワといった一部の主力選手たちを招集しなかった。

ワールドカップへ向けたテスト、さらには若い世代に経験を積ませる意味もあるだろう。アンデルレヒトFWヤリ・ヴェルスハーレン(20)、クラブ・ブルージュFWチャールズ・デ・ケテラエル(21)、ミランMFアレクシス・サレマーカーズ(22)、レンヌFWジェレミー・ドク(19)、ボローニャDFアルトゥール・テアテ(21)、ヴォルフスブルクDFセバスチャン・ボルナウ(23)、アーセナルMFサンビ・ロコンガ(22)、さらにはベルギーリーグで快進撃を見せるロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズで13得点10アシストと活躍するFWダンテ・バンゼイル(23)も招集している。

欧州5大リーグでプレイしている者も多いが、彼らはアザールやルカクといった黄金世代の後を受け継ぐ世代である。今でもベルギーはFIFAランク1位だが、強さを維持するには若手の成長が不可欠だ。
27日にはアイルランド代表と親善試合が行われ、結果は2-2のドローだった。この結果について、スペイン『as』は「ベルギーのプランBは失敗だった」と取り上げている。

親善試合のため結果に一喜一憂する必要はないが、やはり将来への不安は大きいだろう。アザールやデ・ブライネらが偉大すぎるがゆえに、彼らの代役を務められる選手が見当たらない。黄金世代が去った時、もうベルギーはEUROやワールドカップで優勝候補とは呼ばれなくなるかもしれない。最悪の場合、欧州予選を突破できないなんてシナリオも考えられる。

ここからベルギーの育成は成功するのか。ポテンシャルの高い若手は出てきているが、2022年以降は若手の育成が大きなキーワードになるだろう。

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