フランスの堅守軍団に欠かせない男たち リーグ最少失点の守備を支える“16歳差”のCBコンビ

ニースの堅守を支えるダンテ(左)とトディボ(右) photo/Getty Images

ベテランと若手のコンビネーションは絶妙

2021-22シーズン、リーグ・アンで守備陣の奮闘が目立っているクラブといえばマルセイユだ。DFウィリアム・サリバやGKパウ・ロペスといったレンタル組が守備陣の中心として躍動し、ここまではリーグ戦29試合を消化して失点がわずか「27」という同クラブ。これは首位パリ・サンジェルマンと並ぶ数字だ。

しかし、そんなマルセイユをも抑えて、現時点でリーグ・アンにおける最少失点チームとなっているのが5位のニースだ。あまり目立つ存在ではないものの、彼らはこれまでに喫した失点はたったの「23」。1試合平均の失点数は「0.793」という堅守を武器に、ここまで奮闘を見せている。

なかでも、その堅守を支える“16歳差”のセンターバックコンビには注目したいところだ。名前を聞けば、欧州サッカーファンならピンと来る人も多いだろう。今季同クラブの最終ラインを支えているのは、かつてバイエルン・ミュンヘンで活躍したダンテ(38)と昨季までバルセロナに所属していたジャン・クレール・トディボ(22)。いずれもビッグクラブ在籍経験のあるCBコンビは、それぞれ自身の特長を活かしつつニース守備陣で存在感を発揮している。
特に奮闘が目立つのはダンテで、今季の彼はリーグ・アンにおけるデュエル勝率が62.2%を記録中(データサイト『SofaScore』より)。30代も後半となったベテランDFだが、肉弾戦でもまだまだ通用するところを見せている。あと数年で40歳を迎える男と侮るなかれ。ダンテは今なおリーグ・アン屈指の守備者として、ニースの最終ラインに君臨しているのだ。

堅守軍団・ニースを支える“16歳差”のCBコンビ。あまりスポットライトが当たることは多くないニースだが、今後は同クラブの守備陣にも注目しておきたいところだ。

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