「チャンスクリエイトマシン」と呼ばれるシティの弱点 解決できる可能性のある3人のFWたち

ハーランドがシティに加われば鬼に金棒だ photo/Getty images

加われば鬼に金棒だ

ジョゼップ・グアルディオラがバイエルン・ミュンヘンからやってきて今季で6シーズン目のマンチェスター・シティ。初年度に在籍していた選手の大半が移籍し、ペップが望む選手たちがピッチに並んでいる。彼らに大金を投資しただけあってペップの理想とするサッカーに近づいており、今季は本職のストライカー不在ながらプレミアでは29試合で68点、CLではグループステージの6試合、ラウンド16の2試合の計8試合で23点を決めている。

今季結果を残しているリヴァプールやレアル・マドリード、バイエルンには明確な点取り屋がおり、モハメド・サラーやカリム・ベンゼマ、ロベルト・レヴァンドフスキが得点を重ねている。シティにはそういった個で得点を奪える選手はいないが、センターフォワードにフィル・フォーデンを置き、彼に偽9番としてプレイさせてより前線での流動性を高めている。そういった攻撃時のスムーズさが今季の得点量産につながっており、英『Squawka』では「チャンスクリエイトマシン」とシティの攻撃を称賛している。

しかし、対シティには中央を固めてはじき返すといった守備戦術を取られることが多く、特にトッテナムには何度も苦汁を飲まされている。それに対するシティの中でも明確な対策はなく、シンプルに攻め続けるのみになってしまう。そのため、今季は何度か勝ち点を落とす場面が見られている。

解決策としては中央を固められた中でも仕事のできるストライカーの獲得だろう。すでにボルシア・ドルトムントのアーリング・ハーランド獲得の話が出ており、彼が来ればシティにはない194cmの高さを提供してくれる。彼に高精度のクロスを上げる選手はケビン・デ・ブライネほか複数おり、攻撃の一つのオプションとなることは間違いない。また、彼に多くのマークが付けばどこか守備に穴が空き、味方選手のスペース作りにもなる。

アカデミーで育っているリアム・デラップも同じタイプだ。186cmとサイズがあり、ハーランドと同じように高さで違いを見せられる。ハーランドのように即戦力ではないが、将来シティのストライカー候補となっている人物だ。

合流は来夏となっているが、今冬にリーベル・プレートから獲得されたフリアン・アルバレスも解決策の一つだ。前出した2人と比較し、170cmと高さはないが、セルヒオ・アグエロを彷彿とさせるようなボックス内での強さを持っている。さらに少し降りてチャンスメイクするハリー・ケインのようなスタイルを持っている選手であり、サイズはないが期待できるプレイヤーだ。

シティが悩まされている中央を固められてしまう守備。CLラウンド8で当たるアトレティコ・マドリードもそういった守備を得意としており、解決策のない今季のシティがどのように白星を掴むのか注目だ。

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