100億円を超える移籍金が支払われた
今夏のプレミアで成立した移籍金が100億円を超えることになった3つの契約。一つ目はアストン・ヴィラからマンチェスター・シティに移籍したジャック・グリーリッシュであり、約152億円が支払われた、二つ目はインテルからチェルシーに加わったロメル・ルカクの約148億円であり、三つめはボルシア・ドルトムントからマンチェスター・ユナイテッドに移籍したジェイドン・サンチョの約110億円だ。
移籍金が高額ということもあり、彼らが活躍できなければ批判は集中してしまうのは仕方ない。どの選手も現時点で大成功とはいえないだろう。しかし、シーズンが進むにつれてグリーリッシュ、サンチョがフィットし始めている。
グリーリッシュはボールコントロール力の高さを武器に左ウイングとして序列を確立させつつある。ライバルであるラヒーム・スターリングと違いボールを失わず、相手を押し込めるところが指揮官であるジョゼップ・グアルディオラに評価されており、重要なマンチェスター・ダービーでは先発起用となり、勝利に貢献している。
サンチョは不祥事を起こしたメイソン・グリーウッドや低調なパフォーマンスが目立つマーカス・ラッシュフォードを置いて、サイドアタッカーとしての地位を高めている。得意のドリブルはプレミアでも十分に通用しており、直近10ゲームで3ゴール3アシストと数字も残すようになっている。マンチェスター・ダービーでは素晴らしいカウンターは一発を沈め、トッテナム戦ではクリスティアーノ・ロナウドのゴールをアシストしている。
ルカクはというとここまで18試合で5ゴールと物足りない数字に終わっている。また、伊『calciomercato.com』によれば「何もかも上手くいかない」と現状を嘆いているようで、古巣インテルの復帰を画策しているという。チェルシーの難しい現状も関係しているようだが、すでに別のクラブに心は移ってしまっているようだ。
シーズン序盤の3人はともに低い評価を受けていたが、ここにきて2人が評価を上げ、ルカクは下がり続けている。ベルギー代表FWには発言を見るにモチベーションが低下しており、プレミアの地は彼にとって適応が難しいようだ。