24歳にして実力は十分も、超えられない大きな壁 シティでファーストチョイスになれないジェズスの現在地

シティでのポジション争いに悩むジェズス photo/Getty images

右サイドで新境地を開いたが

スポルティングCPと引き分けるも、CL決勝トーナメントラウンド8進出を決めたマンチェスター・シティ。これで17-18シーズンから連続しての8強入りを決めている。そんなチーム全体では好調のシティだが、控えに甘んじてしまっているガブリエウ・ジェズスの出番が増えてこない。

2017年にブラジルのパルメイラスから直接シティにやってきたジェズス。初年度から10試合で7ゴールを挙げるなど決定力の高さを見せており、翌年には13ゴールとその実力が本物であることを証明している。しかし、セルヒオ・アグエロという偉大なストライカーからポジションを奪うことは難しく、ファーストチョイスとなることはできていない。今季はそのアグエロがいなくなったが自身の地位は確立できておらず、主戦場を中央からサイドに移しても変わることはなかった。

そんなジェズスだが、来季はさらにチーム内での序列が苦しくなるかもしれない。指揮官であるペップはストライカーの獲得を明言しており、中央での起用はさらに少なくなることになる。ストライカーが来れば現在偽9番で中央を任されているフィル・フォーデンがサイド、もしくはインサイドハーフでプレイすることになり、サイドとなればさらにライバルは増える。これに加えてリーベル・プレートからフリアン・アルバレスの加入が決まっており、戦力層がどんどん厚くなっている。

西『SPORT』によればアトレティコ・マドリードがルイス・スアレスの代役としてジェズスに関心を寄せているようだ。シティとしては獲得を目指すストライカーの加入が決まれば売却も良しとしており、ジェズスにとって今季はラストイヤーになる可能性は十分にある。

24歳と若く実力は十分なジェズス。サイドでの突破力は課題の一つだが、裏への抜け出す判断や守備の強度はワールドクラスであり、シティでなければ先発級の選手だ。しかし、シティではライバルが多く出番を得られていない。今夏にも移籍の噂は流れており、今後の動向に注目したい。

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