当時はムバッペらと肩を並べるも現在は2部でプレイ 評価を下げた元チェルシーFWは復活に燃えている

ボーンマスで成長を続けるソランケ photo/Getty images

今季は20ゴールを決めている

終盤での大逆転劇に終わったレアル・マドリード対パリ・サンジェルマンのCL決勝トーナメント・ラウンド16。リオネル・メッシやキリアン・ムバッペを擁するPSGはここで姿を消すことになった。もう今季はビッグイヤーを獲得することはなくなったが、2試合で2ゴールを決めたムバッペは次元の違う選手だった。スピードとテクニックを兼ね備えたドリブルは強力で、正確なフィニッシュまで兼ね備えている。しかも、あのティボー・クルトワから2ゴールも奪っており、彼がメッシらに代わりこれからの時代をけん引していくことは間違いない。

ワールドクラスの選手にまで成長したムバッペだが、以前から彼の実力は評価されていた。西『MARCA』では2016年に当時の18歳以下のベストイレブンを作成しており、そこにはPSGの守護神であるジャンルイジ・ドンナルンマと共にムバッペの名前が入っている。彼らは成長を止めず、ここまでやってきた。

しかし、当時は彼らと同じベストイレブンに選ばれていても、現在は大きく差がついてしまった選手もいる。現在はボーンマスでプレイするFWドミニク・ソランケだ。

多くの逸材を発掘するチェルシーユースで育ち、その後リヴァプールへ渡ったソランケ。しかし、チェルシー同様に出番は得られず、2019年にボーンマスに加わっている。前述のベストイレブンではセンターフォワードとしてムバッペらと共に肩を並べていたストライカーだが、現在はイングランドの実質2部であるチャンピオンシップでプレイしている。

ついてしまった差は大きいが、今ソランケのキャリアは充実したものになっている。今季のボーンマスでは33試合に出場して20ゴール5アシストの数字を残している。フラムのアレクサンダル・ミトロビッチが35点を決めているため、存在感でいえば下回ってしまっているが、十分に立派な数字だ。ソランケの活躍もあってボーンマスはリーグで2位につけており、このままいけば19-20シーズン以来のプレミアリーグ復帰も現実的な話となっている。

2016年当時の評価からすれば落ちぶれてしまったソランケ。それでも、逆転劇の兆しは見えており、24歳となったソランケの今後に注目したい。

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