10686分プレイしてタックル成功率は70% 大怪我から復帰後も完璧なパフォーマンスを披露する怪物ファン・ダイク

今季も怪我前と同じパフォーマンスを披露するファン・ダイク photo/Getty images

当分彼を超える選手は出てこないだろう

インテルに敗れるも、CL決勝トーナメント・ラウンド8への進出を決めたリヴァプール。黒星を喫することになったが、今季は負傷者の続出した昨季とは違い好調のシーズンであり、複数のタイトルを獲得する勢いはある。カラバオカップではチェルシーを下し、まずは1つ目のタイトルを獲得した。

そんな絶好調のリヴァプールだが、シーズン前は大きな不安があった。ディフェンスリーダーであるフィルジル・ファン・ダイクの長期離脱からの復帰だ。オランダ代表DFは昨季のリーグ戦でエヴァートンのジョーダン・ピックフォードと衝突し、残りのシーズンを棒に振る大怪我をしている。その影響もあって昨季のリヴァプールには不安定さが見られた。

それでも、今季の開幕戦であるノリッジ戦で先発すると攻守に躍動。クリーンシート達成に貢献している。今季も離脱することはあったが少なく、約10ヵ月間実戦から離れた試合勘のなさも感じさせないパフォーマンスを披露し、プレミアやカップ戦、CL合わせて35試合に出場するフル稼働ぶりも見せている。プレミアでの失点数は20点と少なく、黒星となった試合はリーグ最少の2試合と守備で大きくチームに貢献している。

英『Squawka』では「誰もが怖がるファン・ダイク」と題して特集を組んでいる。ファン・ダイクは2018年にサウサンプトンからリヴァプールに加入して以降、プレミアでは10686分、120試合のリーグ戦に出場しているがそこでのタックル成功率が70%と非常に高い数字を残しているようだ。基準としては1000分以上プレイした選手となっており、ファン・ダイクと同じく70%以上の選手はラファエル・ヴァランとフィル・ジョーンズがいるが、彼らのプレイタイムは2000分未満となっている。その約5倍長くプレイしているファン・ダイクがこの数字を継続しているのは、彼が世界最高のCBと呼ばれている所以だろう。また、同メディアによればファン・ダイクはこれまで130回のオフサイドトラップを仕掛けており、これは最も多い数字となっている。次点でウルブズのコナー・コーディだが、彼ですら81回であり、ファン・ダイクのインテリジェンスの高さがうかがえる。

選手キャリアを左右するほどの大怪我を負うも復帰し、完璧なパフォーマンスを披露しているファン・ダイク。30歳とまだ衰えるには早く、今後も世界最高のCBとしてリヴァプールを支えるだろう。 

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