最悪だったW杯ブラジル大会から“8年” リヴァプールの番人となったマティプは代表へ戻らないのか

リヴァプールで大活躍のマティプ photo/Getty Images

現カメルーン最高のセンターバックで間違いない

アフリカ・ネイションズカップの熱狂も終わり、3月にアフリカではワールドカップ・カタール大会出場を懸けた運命のアフリカ予選・最終ラウンドが行われる。この最終ラウンドは、ホーム&アウェイの超短期決戦だ。2試合合計で勝ったチームはカタール行き、負ければ予選敗退とかなり厳しい。

セネガルVSエジプト、ナイジェリアVSガーナも注目だが、アルジェリアVSカメルーンも見逃せないカードだ。アルジェリアはアフリカ・ネイションズカップこそ不甲斐ない結果に終わったが、MFリヤド・マフレズを筆頭に欧州主要リーグで活躍するタレントを揃えている。ワールドカップでもベスト16は狙えるチームと言っていい。

その一戦を前に、カメルーン代表を指揮するリゴベール・ソングは戦力強化を狙っているという。仏『Football365』によると、ソングが求めているのはリヴァプールDFジョエル・マティプだ。
現在30歳のマティプはカメルーン代表として27試合をこなした実績を持っているが、2015年とかなり早い段階で代表引退を表明。何でも代表チームのやり方と合わなかったようだが、確かにカメルーンは2014年のワールドカップ・ブラジル大会をかなり苦い形で終えていた。

この大会にはマティプも参加していたが、カメルーンはグループステージ敗退に終わったことに加えて仲間割れが発生。試合中にDFブノワ・アス・エコトとFWベンジャミン・ムカンジョが試合中に口論となったり、MFアレックス・ソングが退場処分になったりと、カメルーンにとっては何1つ良いことのない大会だった。大会前にはボーナスを巡っての揉め事もあり、マティプが当時のチームに愛想を尽かしても不思議はない。

とはいえ、あれから7年。マティプはリヴァプールで最終ラインの主力となっており、カメルーン代表にとっては絶対に欲しい存在だろう。今のところは簡単にいかないようだが、現カメルーン最高のセンターバックと言えるマティプは再び緑のジャージに身を包むのか。もう一度ワールドカップを狙うのも悪い選択肢ではないだろう。

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