背が低くても一流サッカー選手になれる証明 仏で戦う“164cm”のWBへの称賛

R・サンチェスと競り合うキャボット(右) photo/Getty Images

リーグ・アンで通算100試合出場達成

近年は190cmを超える選手も増えており、背が高くてスピードまであるフィジカルモンスターたちがサッカー界を支配し始めている。しかし、小柄な選手がプロサッカー選手になれないわけではない。

2月20日に行われたニース戦でリーグ・アン通算100試合出場を果たしたのは、アンジェでプレイするMFジミー・キャボット(27)だ。

あまり有名な存在ではないだろう。フランス出身の選手だが、代表とは縁がない。キャボットの身長は164cmとなっており、仏『Football365』によれば現在のリーグ・アンでは最も背が低い選手だという。
それでも、キャボットはリーグ・アンできっちりと爪痕を残してきた。主に右のウイングバックをこなし、今季は4アシストを記録。さらにタックル成功数81回は現在リーグ・アン第2位の数字で、1位のリールMFバンジャマン・アンドレ(85回)を追いかけている。

残念ながら100試合目となったニース戦で足首を傷めてしまい、1カ月半ほど離脱することになった。ここまでリーグ戦24試合に出場してチームに貢献してきただけに残念だが、実力を考えればリーグ・アンでの出場数はまだまだ伸ばせるだろう。

小柄だがスピードがあり、ドリブルも今季だけで42回成功させるなど右サイドからの仕掛けも面白い。高さやパワーがなくとも、一流のサッカー選手になれることを証明してくれている選手と言えよう。

現在リーグ・アンのフィールドプレイヤーで1番背が高いのはストラスブールでプレイするFWルドヴィク・アジョルクで197cmとなっており、キャボットとは33cmも違うことになる。それぞれポジションや役割は違うが、プロサッカー選手を目指すうえで身長は問題にならない。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.292 最強ボランチは誰だ

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:コラム

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ