B・ディアスだけでは厳しい ミランが確保したい“フィジカル自慢”の攻撃的MF

フィジカル勝負は苦手なB・ディアス photo/Getty Images

背番号10だけではどうにもならない試合も

2022年夏、ACミランには大補強敢行の可能性が浮上している。伊『Gazzetta dello Sport』によると、シーズン終了後のマーケットにおける予算は1億ユーロにものぼるとされており、今夏の同クラブは積極的に動いてくるとの見方は現地でも強まっている状況だ。

そんなミランだが、彼らはこの莫大な資金をどのように使ってくるのか。現時点で優先すべきとされているのは優秀なセンターバックと若いセンターフォワードだ。枚数不足の守備陣を救う実力派DFに、ズラタン・イブラヒモビッチの後継者となれるだけの新鋭ストライカー。こういった人材を確保できれば、ミランとしては大成功だろう。

しかし、彼らがさらに上を目指すのであれば、もうひとつ補強しておきたいのはブラヒム・ディアスに代わる攻撃的MFの選択肢だ。B・ディアスも優れたテクニックを備えた優秀な選手だが、どうにもフィジカル勝負に持ち込まれると存在感が薄れてしまう。それは現地時間25日に行われたセリエA第27節のウディネーゼ戦(△1-1)でも見て取れ、同選手はタフな肉弾戦を挑んでくる相手の圧力に屈してなかなかボールを繋ぐことができなかった。こうしたチームを相手にする場合の選択肢として、水準以上のフィジカルを備えた攻撃的MFも補強しておきたいところだ。
そうなれば、現時点で獲得候補に挙がっているリールのMFレナト・サンチェスは悪くない選択肢のはず。ポルトガル人らしい足元の技術に加え、かねてより強靭なフィジカルを武器に中盤で戦うことのできる同選手。データサイト『SofaScore』によると、今季はリーグ・アンで15試合の出場で地上戦勝率59.46%と優秀な数字を残している。B・ディアスが苦手とする相手の攻略にはうってつけの人材と言えるだろう。

今夏、ミランが他の補強ポイントと併せて確保したいB・ディアスの苦手を補う攻撃的MF。はたして、ロッソネリの大補強はどのようなものとなるのだろうか。

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