今季の出場は294分のみ バルセロナの若手の波に飲まれてしまった“元期待の星”

今季も出番の少ないリキ・プッチ photo/Getty images

移籍を考えるべきか

4-1でバレンシアに快勝し、2022年のリーガ・エスパニョーラでは無敗のバルセロナ。バレンシア戦でハットトリックを達成したピエール・エメリク・オバメヤンのような新戦力が早くもチームにフィットしており、後半戦は面白い存在になりそうだ。

そんなバルセロナだが、やはり20歳前後の若手がカギとなっている。年が明けて負けていないのは新戦力の影響もあるが、ペドリが復帰して本格的に戦力として計算できるようになったからだ。ガビも既に主力であり、若手たちの躍動が目立つ。

しかし、ペドリ、ガビ、ニコ・ゴンザレスらの台頭に飲まれてしまった選手がいる。MFリキ・プッチだ。

ガビらと同じくカンテラ出身のプッチ。期待されている選手だが、前ロナルド・クーマン政権では構想外となり、現在のシャビ・エルナンデス政権でもそこまで起用されていない。今季は途中出場が多く、ここまでリーガでは294分しかピッチに立てていないのが現状だ。

能力のある選手なのか確かだ。前進する意識が高く、パスワークでビルドアップを助けることができる。狭いエリアでもロストが少なく、バルセロナらしい選手だが、ライバルが悪すぎた。

今のバルセロナは[4-3-3]でアンカーはセルヒオ・ブスケッツ、インサイドハーフの2人はフレンキー・デ・ヨング、ペドリとほぼメンバーが決まってしまっている。プッチが出るならインサイドハーフでライバルはペドリだが、パスセンスも、ポジショニングも、得点能力もすべて上をいかれてしまっている。また、ニコという今のインサイドハーフであれば比較的フィジカルに長けた選手も台頭しており、5番手のプッチを起用する枠がない。

成長が出場機会を得る一番のカギだが、英『THE SPORTSMAN』では移籍も一つの手段だと主張している。同紙でも中盤の層の厚さがプッチの成長を妨げているとしており、来夏にローン、もしくは完全移籍でプレイタイムを得るべきだとしている。

ガビ(17)、ペドリ(19)と比較するとプッチの22歳は若くはないと感じてしまうが、まだまだ一気にブレイクする可能性を秘めており、夏に新天地を求めるのは悪くない選択肢だといえる。

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