大ブレイクを期待されたシーズンだったはずが…… 怪我に悩まされるレイナの苦悩

ボルシアMG戦で再負傷となってしまったレイナ photo/Getty Images

“ガラスの天才”とはなってほしくないが

今季は彼にとって重要な意味を持つシーズンとなるはずだった。昨夏のクラブを退団したイングランド代表FWジェイドン・サンチョの7番を引き継ぎ、彼も偉大な先輩に続いてブレイクを果たすのだろう。開幕前にはそんな未来を思い描いていた人も多かったはずだが、現時点でアメリカ代表MFジョバンニ・レイナの2021-22シーズンはうまくいっていない。

今季はここまで怪我の影響により、公式戦での出場が8試合のみにとどまっているレイナ。2月の初めに行われたブンデスリーガ第21節のレヴァークーゼン戦で約5カ月ぶりとなるリーグ戦出場を果たしたはいいものの、現地時間20日の第23節ボルシアMG戦では試合中に再び負傷して途中交代を余儀なくされることとなってしまった。再スタートを図ったものの、今季のレイナは度重なる怪我に悩まされることとなっている。

「ジオの怪我については私も動揺しているよ。彼は負傷から復帰したばかりだっただけにね。本当に調子が良さそうに見えたから、彼の復帰はみんなが嬉しく思っていた。先発での起用も、ジオが我々に多くのものをもたらしてくれると思ったからそうしたんだ。難しい事態になってしまったが、これからも全力でサポートするつもりだよ」
そして、ドルトムントのマルコ・ローゼ監督もこのレイナ負傷には頭を抱えている様子。まだ離脱期間についての詳細は明らかになっていないものの、若く才能ある選手に負傷癖が付きつつあることは指揮官にとっても悩ましいことだろう。前線の層は決して薄くないドルトムントだが、彼ほどの創造性に溢れたアタッカーというのはそういない。

素晴らしい才能を備えているものの、なかなか継続してピッチに立つことができないレイナ。このまま“ガラスの天才”とはなってほしくないところだが、はたして。

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