カナダから“ワールドクラス”のFWへ 代表でもクラブでもJ・デイビッドは制御不能

リールで活躍するデイビッド photo/Getty Images

リールでは14歳先輩のユルマズから学んでいる

これまでカナダ代表といえばバイエルンでプレイする快速左サイドバックのアルフォンソ・デイビスが有名だったが、今では知名度でデイビスとも張り合える猛者が出てきている。

フランスのリーグ・アンで得点ランク2位につけるリール所属FWジョナサン・デイビッドである。22歳のストライカーはここまでリーグ・アンで12得点を記録しており、得点ランク首位のモナコFWウィサム・ベン・イェデルを1点差で追いかけている。

すでにビッグクラブへのステップアップも噂されており、カナダ代表の方ではワールドカップ・北中米カリブ海予選で8得点を奪うなど知名度を上げてきている。このままワールドクラスのストライカーになるかもしれない。
デイビッドは2020年にベルギーのヘントからリールに移籍したプレイヤーだが、この動きは正解だったのだろう。リールでは昨季リーグ制覇を経験したことに加え、チームに所属するトルコ代表のベテランFWブラク・ユルマズからアドバイスを受けることが出来ている。

クラブ公式にて、デイビッドもユルマズからいくつかアドバイスを得ていると語る。

「彼は僕のプレイに関してちょっとしたアドバイスをくれるんだ。例えば、フィニッシュの部分を急ぎすぎないとかね。ペナルティエリアでは僕たちが思っているよりも時間があると彼は言い続けているよ。場合によってはボールをコントロールして、シュートする位置を見ることもできる。頭を落ち着かせて、リラックスする必要があるんだ」

ユルマズは36歳と大ベテランで、スピード豊かなストライカーというわけではない。しかしゴール前での駆け引きやDFのマークを剥がす動きに長けており、リーグ制覇した昨季も16得点を挙げている。14歳後輩のデイビッドが学ぶことは多いだろう。

リールでの2年間で大いに注目を集めたデイビッドは、今年のワールドカップに出場することでさらなるスポットライトを浴びるに違いない。2022年はワールドクラスへの第一歩であり、カナダ史上最強ストライカーへのステップを順調に駆け上がっている。

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