日本代表は次なる板倉・谷口を探すべき 主力組の牙城を崩せる”代表とは縁のない”サムライたち

今季の伊藤の活躍は代表で見たいと思わせてくれる photo/Getty Images

本大会まではまだまだ時間はある

2連勝に終わった今回の代表ウィーク。日本代表としては吉田麻也や冨安健洋ら主力を欠きながらのアジア最終予選の2試合となったが、ここまでの出番のなかった板倉滉、谷口彰悟が見事その穴を埋めて見せた。特に板倉のパフォーマンスは素晴らしく、吉田・冨安に割って入れる選手に成長している。

大きな収穫のあった中国、サウジアラビアとの2連戦だが、今後は板倉や谷口のように今まで出番を得られていない選手を積極的に起用すべきだろう。今の代表はメンバーを固定化しており、それも悪くはないが主軸となっている伊東純也や守田英正ら替えのきかない選手が不在となれば一気に苦しくなる。

中盤であればシャルルロワで活躍する森岡亮太は面白い人材だ。ベルギーでは中盤以外にも最前線で起用されるなど、ユーティリティ性が光っている。本職の中盤ではビルドアップでの貢献、チャンスメイク、高い守備強度と今の代表の中盤3枚に必要な能力を兼ね備えた中盤戦士だ。代表歴は少ないがここで抜擢してもある程度、戦力となるだろう。

後方であればシュツットガルトで活躍している伊藤洋輝の名前が挙がる。センターバックの選手だが、サイドでもプレイ可能であり、左SBとして計算することができる。攻撃を跳ね返す守備と安定した配球力を持っており、長友佑都、中山雄太に続く3番目の選手として期待できる。

前線では奥川雅也がドイツのビーレフェルトで素晴らしい活躍を披露している。特に7ゴールと決定力の高さを見せており、停滞気味の攻撃に変化を加える駒となれる。守備強度も高くワールドカップ・カタール大会までにスカッドに組み込みたい人材だ。

彼らは海外組だが、国内組でも名古屋グランパスの稲垣祥やヴィッセル神戸の武藤嘉紀は2021年シーズンのJリーグでアピールに成功している。次回の3月はシーズン中であり、コンディション調整は十分にできているだろう。

アジア最終予選ではサウジアラビア戦の勝利で5連勝と好調を維持しているサムライブルー。招集外の選手を見ても粒ぞろいであり、2022年の冬に予定されているワールドカップ・カタール大会までにどこまで選手を試すことができるかが重要となりそうだ。

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