ピッチ上の指揮者がブレントフォードに加入 トッテナム時代に226試合で118ゴールに関与した男の復活劇

エリクセンのプレミア復帰が決まったようだ photo/Getty Images

どこで再デビューとなるか

昨年に開催されたEURO2020はイタリア代表の優勝で幕を閉じた。同大会に出演していたデンマーク代表のクリスティアン・エリクセンも優勝を目指す選手の一人だったが、初戦のフィンランド戦で突然ピッチに倒れ込んでしまい、大会に戻ってくることはなかった。現役復帰も難しいかと思われたが、現在は心臓に植込み型除細動器(ICD)を装着してプレイしており、今冬の移籍市場ではプレミアリーグのブレントフォードに加入している。

EUROでのアクシデントもあり、激しいプレイが特徴のプレミアに復帰できるのかとの声もあるが、インテルと契約を解除した後は古巣のアヤックスでトレーニングに励んでいる。英『Daily Mail』によれば既にトップフォームに戻っているとインタビューで応えており、問題ないといえる。

発言通りトップフォームに戻っているのであれば、ブレントフォードとしてはこれ以上ない補強だ。エリクセンは両足から放たれる高精度のキックを武器としたチャンスメイカーであり、セットプレイのキッカーとして輝くことができる。データサイト『transfermarkt』によればトッテナム時代のプレミアでの成績は226試合に出場し、51ゴール67アシストの成績を残している。これは2試合ごとに1ゴールに関与する数字であり、プレミア4連敗中のブレントフォードからすればこれほどに頼もしい選手はいない。前線にはイヴァン・トニーやブライアン・ムベウモといった強力なアタッカーが待ち構えており、エリクセンとのホットライン形成に期待できる。

インテル時代には守備を学び、現代的なMFへと成長したエリクセン。デビューの詳細は明かされていないが、6日にはFAカップでエヴァートン戦、10日にはプレミアでマンチェスター・シティ戦が予定されており、そこでのプレミア再デビューに期待したい。

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