チルウェルの代役確保も状況は変わらず 左サイドの守備が苦しいチェルシーの2つの選択肢

トゥヘル監督はこの状況をどう打破する photo/Getty Images

ケネディが戻ってきたが

昨季はフランク・ランパードからトーマス・トゥヘルに代わって対マンチェスター・シティ戦は3連勝だったチェルシー。プレミア優勝、CL準優勝と素晴らしい成績を収めた昨季のシティを圧倒していたが、今季はここまで2連敗とシーズンダブルを喫してしまった。どちらも0-1での惜敗だが、これでもう対シティを有利とするのは難しくなったか。

そんなチェルシーだが、この試合でも怪我人の離脱に悩まされた。特に攻守の肝である両ウイングバックはスタメン級のベン・チルウェルとリース・ジェイムズが起用できず、後手に回ってしまう場面が散見されている。特に左WBは今後考える必要がある。

チルウェルは膝の手術を行い21-22シーズンは起用できないと報じられている。そこでチェルシーは代役として元エヴァートンのリュカ・ディーニュとリヨンにレンタル移籍しているエメルソン・パルミエリの復帰を選択肢としたようだが、ディーニュはアストン・ヴィラへ完全移籍。リヨンはシーズン中盤での主力の放出を拒否し、本人もリヨンで満足しているようだ。

2人に振られてしまったチェルシーはフラメンゴにローン移籍しているケネディをトップチームに戻しており、一応マルコス・アロンソとケネディの2人体制で今後は左WBをローテーションすることができるようになった。しかし直近のシティ戦で分かったようにWBにはある程度、守備力のある選手を配置する必要があり、ケネディを加えたところで解決策とはなっていない。もちろん、ラヒーム・スターリングに苦戦したアロンソも厳しく、今後はシティ戦のようにボールを支配されるようなことがあれば、マラング・サールを左サイドバックにした4バックが最適か。

また、シティ戦ではアロンソがスターリングの対応に苦しんでいたが、若手のマラング・サールが何度も素晴らしいカバーを見せており、スターリング以上のアタッカーと対峙することがなければ早々破られることはない守備を披露している。彼の成長を考え、今後も[3-4-3]を継続する選択肢も悪くない。

より攻守に安定感のある選手を獲得できればそれが一番なのだが、現有戦力で戦わなければならないチェルシー。24日には強豪トッテナムとの一戦が控えており、そこまでに左サイドの形を固めておく必要がありそうだ。

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