ダイナミックなオフェンススタイルは共通点か
元フランス代表FWティエリ・アンリといえば、主にアーセナルやバルセロナで活躍したフランス史上最高級ストライカーの1人だ。
そんなアンリの領域に達するのだろうか。ここ最近アンリと比較される機会が増えているのが、ミランFWラファエル・レオンだ。パリ・サンジェルマンのキリアン・ムバッペやアーセナルのガブリエウ・マルティネッリもNEXTアンリと言われることがあったが、レオンもその候補者の1人となりつつあるようだ。
共通点としては、レオンとアンリはサイズが同じ188cmだ。両者とも1対1を制するテクニックとスピードがあり、レオンも左サイドからのフィニッシュとチャンスメイクを得意としている。特長的には、NEXTアンリになる素質は持っているのかもしれない。
伊『Tuttomercato』によると、ミランを指揮するステファノ・ピオリも「彼はアンリを思わせる」と比較を口にしていた。やはり課題は得点力だが、リーグ戦で20点ほど奪えるようになれば本格的にアンリとの比較が始まることだろう。
アンリも若い頃はユヴェントスの選手としてセリエAで戦っており、アーセナルに移籍したところから才能が完全開花した。レオンもミランでは左のウイングを務めることが多いが、どこかのタイミングでセンターフォワードへメインポジションを移すことで得点力が開花する可能性も考えられる。
レオンはまだ22歳の選手だ。アンリと肩を並べるにはまだまだだが、それでも今季の戦いで自信はつけているはず。ポルトガルのアンリと呼べる存在になれるのか。ズラタン・イブラヒモビッチ、オリヴィエ・ジルーといったベテランFWがクラブを去る際には、レオンをセンターフォワードで固定するのも面白い。