新たな“ミランの心臓”となるべき男 万能戦士・トナーリは中盤で何でもこなす

ミランの中盤に欠かせぬ存在となりつつあるトナーリ photo/Getty Images

ローマ戦でも好パフォーマンス

2021-22シーズン、ここまでセリエAで2位につけるACミランにおいて、最も重要な選手のひとり。今季のロッソネリでその評価も納得の活躍を披露しているのがイタリア代表MFサンドロ・トナーリだ。加入初年度となった昨季はどこか消化不良のシーズンを過ごしたものの、ロッソネリの次世代を担う中盤戦士はここにきて一気に成長を遂げている。

セリエBの最優秀若手選手に2年連続(2017-18、2018-19)で輝くなど、イタリア屈指の才能の持ち主としてかねてより注目を集めていたトナーリ。昨季こそベンチを温める時間も長かったが、21-22シーズンの彼はまさに“チームの顔”として奮闘を見せている。類いまれなるパスセンスもさることながら、ハードな当たりで相手の自由を奪う守備も魅力の同選手。かねてより、そのプレイスタイルは現地で「アンドレア・ピルロとジェンナーロ・ガットゥーゾのハイブリッド」とも表現されていたが、今季のトナーリは自分の武器を最大限に活かすことができていると言っていい。

そして、そんなトナーリの貢献度の高さは、現地時間6日に行われたセリエA第20節のASローマ戦でも見て取れた。この試合で中盤の一角としてフル出場を果たした同選手は、巧みなボールスキルでチームのビルドアップを助け、守備面ではローマ攻撃陣に対するタイトなマークで中盤のフィルター役に。それほどド派手な活躍というわけではなかったものの、“ミランの心臓”と呼ぶにふさわしい活躍を随所で披露することに成功した。
加入当初はその能力を最大限発揮できいなかったものの、ミランで徐々にチームの中心となってきたトナーリ。はたして、彼はこのまま次世代の“ミランの心臓”として成長を果たしていくこととなるのだろうか。ロッソネリの中盤では、新たな支配者が誕生しようとしている。

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