19歳FWに《3600万ポンド》は妥当だったのか 評価難しいマルシャルの7年間

伸び悩んだ印象のあるマルシャル photo/Getty Images

期待していた成長とは遠いか

19歳でマンチェスター・ユナイテッドにやってきたアタッカーも、気付けば26歳となった。この約7年間の評価に迷うのがFWアントニー・マルシャルである。

当時マンUがマルシャル獲得に費やした移籍金は3600万ポンドだ。19歳の選手獲得に支払う額としては高額だが、当時はバーゲンと思ったサポーターもいるだろう。いきなりリヴァプール相手にゴールを決めるなど、特大のセンスを感じさせるプレイヤーだったからだ。

しかし、マルシャルはそこから伸び悩んだ。英『Sport365』は能力こそ申し分ないが、一貫性に課題があると指摘する。
その後のマンUではズラタン・イブラヒモビッチの加入、自身より若いマーカス・ラッシュフォードの登場などライバルが次々と現れることになり、マルシャルはアップダウンの激しい日々を過ごすことになった。今もスタメンを確保できているわけではなく、19歳当時の衝撃から考えると小さくまとまってしまった印象か。

フランス代表の方でも、後輩に怪物FWキリアン・ムバッペがいたり、怪我をする前はFWウスマン・デンベレの登場も衝撃だった。マルシャルは彼らに押し出されることになり、フランス代表の方でも1番手にはなれていない。

今となっては当時マルシャルの獲得に3600万ポンドを注ぎ込んだのが正解かは分からない。2019-20シーズンにはリーグ戦17得点と可能性を見せてくれたが、今季は7試合で1点のみだ。残念ながらこの約7年間でチームのエースになることは出来なかった。

スタメンが約束されている新天地を目指すのも1つの手だが、マルシャルのキャリアはどうなっていくのか。

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