キミッヒの代役はスペイン人MFに任せるべし? バイエルンで始まる中盤戦士の逆襲

シュツットガルト戦で印象的なパフォーマンスを披露したロカ photo/Getty Images

シュツットガルト戦で好パフォーマンス

以前まではなかなか出番が回ってこなかったものの、今後のバイエルン・ミュンヘンでは伏兵とも言える中盤戦士が急速に評価を高めてくるのだろうか。その伏兵とは、ユリアン・ナーゲルスマン監督のチームで少し存在感が薄れつつあったスペインMFマルク・ロカ(25)だ。

昨年10月にエスパニョールから加入するも、バイエルンではそれほど多く試合に絡むことができていなかったロカ。加入初年度となった昨季は公式戦11試合の出場にとどまり、指揮官が代わった今季も11月23日に行われたチャンピオンズリーグのディナモ・キエフ戦で初出場を果たすまでは出番ゼロ。それだけに、このままではそう遠くない未来に退団か。このスペイン人MFに関しては、そう考えていたファンも少なくなかったことだろう。

しかし、ここにきてロカはバイエルンで素晴らしい輝きを放ち始めた。現地時間14日に行われたブンデスリーガ第16節のシュツットガルト戦で今季公式戦初先発を飾った同選手は、中盤の底から積極的にパスワークに参加。任された仕事をほぼ完璧にこなしてみせた。さすがにジョシュア・キミッヒと比べるのは酷だが、そのパフォーマンスは非常にポジティブなものだったと言っていい。
今後もロカがこのフォームを維持できるのであれば、現在離脱しているキミッヒの代役としては十分だろう。出場機会の少なかった同選手だが、もしかすると今後はバイエルンの救世主となるかもしれない。ナーゲルスマン監督も、このシュツットガルト戦で見せた彼のパフォーマンスには感銘を受けたようだ。

「試合後、ロッカールームでマルクのことを思いっきり褒めたよ。いつもなら、他の選手たちの前で個人を称賛することはないんだけどね。でも、今日の彼はそれに値した。優れた選手であることは知っていたけど、まさかここまでとはね。彼の戦い方と考え方は、すべてが印象的だった」(独『Spox』より)

巡ってきたチャンスを確実にモノにし、最高のアピールを成功させたロカ。はたして、これまでバイエルンで少し陰の薄かった中盤戦士は、今後チームに欠かせぬ存在となっていくのだろうか。スペイン人MFが披露する逆襲劇には注目したい。

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