ミランの窮地を救った“千両役者” 40歳でもチームに欠かせぬイブラヒモビッチという男

ウディネーゼ戦の終了間際に値千金の同点ゴールを決めたイブラヒモビッチ photo/Getty Images

最後の最後で仕事をしたベテランFW

チームが苦しいときにゴールを決める。それがストライカーの仕事だ。仲間を救う一撃を緊迫した場面で決め切ることができるかどうか。周囲に“一流”と認知されるにあたっては、こういった部分も重要だ。たとえどれだけ数字上での得点数が多くとも、重要な場面でゴールを決めることができなければ高い評価を得ることは難しい。ストライカーは過酷なポジションなのだ。

しかし、40歳にして今なおチームの大事な場面で仕事を遂行し続ける点取り屋がいる。その男とは、ACミランのFWズラタン・イブラヒモビッチだ。

千両役者。まさにそう表現するのがピッタリの活躍だったと言っていいだろう。現地時間11日に行われたセリエA第17節のウディネーゼ戦、イブラヒモビッチはチームを救う素晴らしい活躍を披露した。この試合に先発出場を果たした同選手は、1点ビハインドで迎えた後半ATに値千金の同点弾を叩き込んだのだ。
このウディネーゼ戦では、多くの時間で前線の起点となることができていなかったイブラヒモビッチ。試合を通してみればそれほど良い出来とは言えなかったものの、最後の最後で決定的な仕事をするあたりはやはり“一流”と呼ぶに相応しい選手と言えるだろう。その得点の奪い方も華麗で、クロスから味方が落としたボールに反応した同選手はゴールに背を向けながらのボレーで鮮やかに同点弾をゲット。とても40歳とは思えぬ軽快な身のこなし。このシーンを見て、改めて彼の怪物ぶりを思い知らされた人も少なくないだろう。

このゴールで欧州5大リーグ通算300得点も達成したベテランFW。今もミランの前線でバリバリ働く“千両役者”が、チームを11年ぶりのスクデットへと導くか。若い選手も躍動するロッソネリだが、最前線に君臨する王はまだ健在だ。

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