森保ジャパンは彼の手を借りなくても良いのか マリノスの中盤で常に目を光らせる“狩人”MF喜田拓也

今季もマリノスの中盤で躍動した喜田 photo/Getty Images

面白い人材だ

1月21日に行われるウズベキスタン戦に向けた国内組を中心とした日本代表が発表された。普段、サムライブルーの過半数を占める海外組がいないということもあり、新鮮味のあるメンバーとなっている。森保一監督は会見で「序列を崩す、経験の浅い選手が入ることは十分にあると思う」と親善試合の後に行われるアジア最終予選へのメンバー入りについて語っており、一気にフル代表に割って入る選手が現れる可能性は高い。

その中でも特に中盤からステップアップする選手に期待だ。今回であれば川崎フロンターレの脇坂泰斗や名古屋グランパスの稲垣祥はJリーグでポテンシャルの高さを披露しており、期待できる。今回、残念ながら選ばれなかったが、横浜F・マリノスのMF喜田拓也も素晴らしい中盤戦士だ。

マリノスの下部組織で育ち、そのままトップチームデビューを飾った喜田。長年クラブを支えている中心選手であり、J1優勝を決めた2019年にはキャリアハイとなる33試合に先発し、ベストイレブンに選出されている。フル代表に縁のない選手だが、今季のマリノスではキャプテンとして活躍しており、選考では惜しいところまでは行っているはずだ。

中盤の低い位置でプレイすることの多い喜田は、攻撃の芽を摘む鋭いタックルを得意としており、最終節の川崎戦では4回のボール奪取を成功させている。また、現セルティック指揮官であるアンジェ・ポステコグルーが就任してからはボール奪取後の展開力や基本的な配球時のアイデアや精度は高くなっており、攻撃にも貢献できる中盤の狩人として活躍している。

今回の代表ではチームメイトの渡辺皓太が選出されているが、今季の出場試合数も喜田が上回っている。代表での喜田を見てみたかったが、27歳の年齢がネックとなったか。

2019年に優勝、2021年は2位でのフィニッシュとコンスタントに国内で結果を残しているマリノスだが、中盤では常に喜田が目を光らせてチームを支えている。代表に選ばれなかったのは残念だが、まだまだ伸びる選手であり、今後の活躍に期待したい。

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