ネイマール退団、補強の迷走、CLで大敗続出…… ついにGSで消えたバルサはどこで間違えたのか

バルサ在籍時のネイマール photo/Getty Images

補強にはお金をかけていたはずだが……

バルセロナがチャンピオンズリーグ・グループステージを突破できなかった。リオネル・メッシの退団があったとはいえ、ここまで落ちると誰が予想しただろうか。

実力低下がいつから始まったのか明確に見極めるのは難しいが、スペイン『MARCA』は少なくとも2016-17シーズン頃からチャンピオンズリーグでは不甲斐ない結果が目立つようになったと振り返る。

始まりとなった2016-17シーズンは、ベスト16の1stレグでパリ・サンジェルマンに0-4で敗北。2ndレグにて6-1の大逆転勝利を収めるのだが、お世辞にも良い形での突破とは言えない。ベスト8ではユヴェントスにあっさり敗れてしまった。
続く2017-18シーズンは、逆に自分たちが大逆転負けを食らうことになった。ベスト8の1stレグでローマに4-1で勝利したものの、アウェイの2ndレグでは3-0と敗北。伏兵と呼べるローマ相手の敗戦はあまりに痛かった。

2017年といえば夏にFWネイマールが退団したシーズンでもあり、バルセロナの補強が迷走し始めた時期だ。1年前の2016年に獲得したMFアンドレ・ゴメス、FWパコ・アルカセル、DFリュカ・ディーニュらが戦力とはならず。

グループステージ最終節ではバイエルンに完敗 photo/Getty Images

今季はついにグループステージで涙

ネイマールが抜けた2017年はFWウスマン・デンベレ、DFネウソン・セメド、DFジェリー・ミナ、シーズン途中にMFフィリペ・コウチーニョも加えたが、結果は今ひとつだ。

2018年夏にボルドーから加えたFWマルコムもヒットせず、チームは2018-19シーズンのチャンピオンズリーグ準決勝にて今度はリヴァプール相手に世紀の大逆転負けを喫してしまった。

次のシーズンにはアトレティコ・マドリードからFWアントワーヌ・グリーズマン、レアル・ベティスからDFジュニオール・フィルポを獲得したが、いずれも大ヒットとはならず。

MFフレンキー・デ・ヨングはヒットだったが、チャンピオンズリーグの方ではベスト8でバイエルンに2-8と手痛くやられてしまった。この頃には優勝候補と明確な戦力差がついてきていたのだろう。

昨季はついにベスト16でパリに敗れ、そして今季はグループステージ敗退。補強にはかなりお金をかけていたはずだが、チーム力が上がらないままチャンピオンズリーグで悪夢を味わうことになった。

今季途中からはレジェンドのシャビ・エルナンデスが指揮官に戻ってきたが、何から手をつければいいか分からないといった状況か。お金をかけるだけの補強ではなく、数年後を見据えた明確なプランを立てなければ復活は難しいだろう。

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