バックアッパーだった頃の彼はもういない いぶし銀の活躍でチャンスをものにしたコンテ政権の重要人物

コンテ政権で大きく評価されているデイビス photo/Getty Images

後方から安定感を生み出していた

ヌーノ・エスピリト・サント前監督が成績不振によって解任となったトッテナムは、新監督に元インテルのアントニオ・コンテを招聘した。コンテ体制での初戦となったフィテッセ戦から早くも6試合を消化したスパーズだが、ここまでは負けなしで来ている、プレミアでは延期となったバーンリー戦の影響からゲーム数が少ないにもかかわらず、5位に付けており、4位のウェストハムとの勝ち点差も2ポイントと好調を維持している。

監督交代があたったスパーズだが、大きな改革として挙げられるのは[4-3-3]から[3-5-2]へのフォーメーション変更だろう。これはコンテがインテル時代やチェルシー時代に使用していた戦術であり、コンテの基本的な戦い方である。

4バックから3バックにスタイルを変えたわけだが、コンテ就任で大きく自身の地位を向上させたのはDFベン・デイビスだ。

スウォンジーでキャリアをスタートさせたウェールズ代表DFは、2014年からスパーズに在籍する古株の選手だ。左サイドバック、センターバックの両方でプレイできる選手だが、不動のスタメンという立ち位置ではなく、両ポジションのバックアッパー的存在であった。今季もここまで6試合での出場と少なく、それもコンテ政権後に伸ばした数字であり、監督交代で3バックの左のポジションを自分のものにしている。

DFの選手でありながら足元でボールを扱うスキルが高く、ビルドアップで貢献できる現代的な選手だ。SB時代の攻撃参加は大外からのクロスのみと物足りない選手であったが、この試合ではライアン・セセニョンがワイドに張ることを生かし、ハーフスペースを使ったランニングから好機を演出していた。戦術理解度が高い選手であり、3点目となったソン・フンミンのゴールも起点となったのはデイビスのインナーラップだ。守備でも出足の早いプレスで先に攻撃の芽を摘むことができ、攻守で頼れる選手に成長している。

エリック・ダイアー、ダビンソン・サンチェスと安定感を欠くことの多いCBと比較してもデイビスの安定したパフォーマンスは貴重であり、クリスティアン・ロメロに続く2番手の守備者になったデイビス。控えのイメージが強かった同選手だが、コンテ就任でより重要な選手になれるのか注目だ。

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