チェルシーの最前線で活躍する日は近い? 武者修行先で逞しく育つ若き大型FW

巧みな技術を活かし、ブライトン戦で得点を挙げたブロヤ photo/Getty Images

ファンからは早期復帰の待望論も

今夏チェルシーから他クラブへと向かった20歳は、武者修行先でストライカーとしてひと回り大きく成長するのだろうか。2021-22シーズン、サウサンプトンへとレンタルされているFWアルマンド・ブロヤ(20)が大きな飛躍を遂げようとしている。

かねてより、チェルシー下部組織のなかでも特別な才能として注目を浴びていたブロヤ。身長191cmのサイズに水準以上のテクニックも併せ持つCFとあって、周囲からの期待は非常に大きかったと言っていい。昨季はフィテッセ(オランダ)へとレンタルされ、エールディビジで10ゴール2アシストを記録。順調に育っている印象は強かった。

そして、今夏向かったサウサンプトンでも、ブロヤはその才能の片鱗を見せつけている。2021-22シーズンはここまで公式戦13試合の出場で5ゴールを挙げている同選手。なかでもスタートから出場したゲームでは悉く結果を残しており、今季先発した公式戦6試合で得点がなかったのは実に2試合のみ。時間さえ与えればゴールを奪ってくれる。現在のブロヤはそんなFWになりつつあると言っていい。

加えて、そのゴール内容も見事だ。特に、現地時間4日に行われたプレミア第15節のブライトン戦(1-1)で決めた先制点は非常に興味深いものだった。29分、味方が前方のスペースへと繋いだボールに反応したブロヤ。このボールにPA内で追いついた同選手は華麗なキックフェイントで相手DFを翻弄すると、すかさず右足アウトサイドを使った巧みなシュートでゴールを陥れた。変幻自在。まさにそんな印象を受けるゴールだった。

そんな活躍を受けて、現在のブロヤに対しては「冬にチェルシーへと復帰してほしい」というファンの声が後を絶たないと英『football.london』が伝えている。現時点におけるチェルシーは、ややロメル・ルカクの存在感も怪しくなってきた。それだけに、ブロヤを冬に戻したいと考えるファンが一定数いるのも頷ける。実際、ひとつのオプションとしては非常に面白い選択肢と言えるだろう。

所属元のファンから緊急復帰のリクエストが出るほどに、頼もしい姿をレンタル先で見せているブロヤ。はたして、彼はこれからどれほどスケールの大きなストライカーとなていくのだろうか。サイズもテクニックも併せ持つ若き点取り屋の活躍からは、今後も目が離せない。

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