インモービレ、ベロッティのところへ割り込むか
EURO2020王者ながらワールドカップ・欧州予選でグループ2位になってしまい、プレイオフに回ることになったイタリア代表。
既存戦力も十分に豪華だが、プレイオフではラッキーボーイ的存在も欲しい。
現在期待を集めているのは、サッスオーロでブレイクの兆しを見せる22歳の大型FWジャンルカ・スカマッカだ。
イタリア代表のセンターフォワードにはラツィオ所属のチーロ・インモービレとトリノFWアンドレア・ベロッティがおり、インモービレの方は今季もセリエAで11得点を記録するなど好調だ。
しかし、ベロッティの方は9試合で2得点。代表レベルの成績かは微妙なところで、スカマッカの方が好調ならばプレイオフでチャンスを与えてみるのも面白い。
伊『Gazzetta dello Sport』もイタリア代表監督ロベルト・マンチーニにとっての希望だとスカマッカの活躍を称賛しているが、特長的なのが195cmのサイズと柔らかい足下だ。
以前U-21イタリア代表にて指揮官を務めたルイジ・ディ・ビアジョは、スカマッカの魅力を次のように解説している。
「インモービレもベロッティも非常に良いが、スカマッカは非常にストロングだ。彼は非常にハイレベルなセンターフォワードになれるよ。175cmと小柄なアタッカーを思わせるテクニックがあって、加えて195cmのフィジカルがある。右足、左足、頭も使えて、彼は完成されている」
195cmの高さはスーパーサブ的起用法でも活きるはずで、センターフォワードの層が薄いイタリア代表はスカマッカを戦術プランに加えていくべきかもしれない。マンチーニもセリエAの戦いからギリギリまでセンターフォワードの人選に悩むことになりそうだ。