クロスと思わせた隙を突く決勝点 攻める姿勢を崩さないモイーズ・ハマーズが首位撃破

逆転ゴールを決めたマスアク photo/Getty Images

チェルシーに3-2と勝利

プレミアリーグ第15節が行われ、4位ウェストハムが首位チェルシーに3-2と勝利した。ウェストハムの決勝点となったシーンは、フィジカルでも圧をかけていたチームによるゴールでもあったといえる。

決定的瞬間は2-2で迎えた87分に起きた。左サイドでマイケル・アントニオからボールを受けた途中出場のアルトゥール・マスアクは、コースを見つけるとゴール方向にシュートを放つ。ボールはエドゥアール・メンディが守るゴール左へと吸い込まれていき、勝ち点3を手繰り寄せる逆転ゴールとなった。

この得点はウェストハムがカウンターを仕掛けるも防がれた後のシーンだった。マスアクがボールを受けた瞬間には、すでにゴール前には3人ものウェストハムの選手がクロスに合わせる準備をしていた。そのことによってGKメンディは、クロスボールを上げてくるという判断に至ったのだろう。守護神はニアポストを空けてしまう。そのスペースをマスアクは見逃さなかった。

この試合でのクロス数は14本とそこまで多くなかったウェストハム。それでも首位相手に終盤でも攻勢を強め、中央に選手を集めさせたことが結果的に得点へとつながった。デイビッド・モイーズ監督が攻める姿勢を崩さなかったことで、逆転勝利が転がり込んだと言える(データは『SofaScore』より)。

ウェストハムはリヴァプールに続いてホームで上位陣を破り、トップ3追撃中だ。昨季を6位で終え、今季さらなる強さを見せるウェストハムに今後も注目したい。

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