ヴラホビッチだけではない セリエAで躍動する中堅クラブの若き“怪物FW”

ミラン戦で圧巻のミドルシュートを披露したスカマッカ photo/Getty Images

1プレイで空気を変える大型ストライカー

現在セリエAで最も注目されている若手ストライカーといえば、フィオレンティーナに所属するセルビア代表FWドゥシャン・ヴラホビッチ(21)だろう。今季はここまでリーグトップの11得点をマークしている同選手には、現在複数のビッグクラブが獲得に興味を抱いているという。何でもできるスーパーFWは、2021-22シーズンのセリエAで間違いなく主役級の存在感を放っている。

しかし、そんなヴラホビッチのほかにも、セリエAには注目すべき若手ストライカーがいる。なかでも、抜群のポテンシャルを発揮しているのはサッスオーロのイタリア代表FWジャンルカ・スカマッカ(22)だ。身長195cmの恵まれた体格を生かしたダイナミックなプレイが魅力的な同選手は、昨季レンタル先のジェノアでブレイク。8ゴールを挙げて存在感を放つと、今季は保有元のサッスオーロへと帰還してプレイしている。

そんなスカマッカは、2021-22シーズンにここまでセリエA12試合に出場して4ゴール。これだけを見れば、そこまで注目される選手とは言い難いかもしれない。しかし、同選手はひとつのプレイで一気にスタジアムの空気を変える。それほど、規格外の派手なゴールを決めることができる選手なのだ。
その才能の片鱗は現地時間28日に行われたACミラン戦でも見ることができた。この試合にCFとして先発出場したスカマッカは21分にチームが先制点を奪われたわずか3分後、PA外から強烈なミドルシュートゴールネットに突き刺して同点弾を挙げた。さながら“ロケット”とでも表現すべき一撃で流れを掴んだサッスオーロは、最終的に3-1で勝利を手にすることとなった。

数字にはなかなか表れてこないものの、ピッチ上で圧倒的な存在感を放つストライカーに成長しているスカマッカ。そのプレイを一度見れば、誰もが怪物級の才能を持っていると彼を称えることだろう。ヴラホビッチだけではない。今季のセリエAではスカマッカのプレイにも注目したいところだ。

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