守田不在であれば[4-5-1]も考えられるが…… ボランチ適性のある選手が少ないサムライブルー

守田英正の離脱が大きく響いている photo/Getty Images

想定外のアクシデントだが

11日に行われたベトナム戦に勝利した日本代表。これで3勝2敗と勝ち点を9ポイントまで積み上げ、2位のオーストラリアに続く3位につけている。首位サウジアラビアとの勝ち点差は4ポイントであり、このまま勝利を継続できればワールドカップ・カタール大会への出場権を得られる2位以内でのフィニッシュは十分に考えられる。

そんなサムライブルーだが、17日にオマーンと対戦する。オマーンは初戦で対戦し敗れた相手であり、2連勝した勢いそのままに敗戦のリベンジマッチとしたい。

しかし、オーストラリア戦、ベトナム戦で2連勝を達成した立役者である守田英正が、累積で出場停止となってしまった。ここまで欠かせない選手であっただけに、次節は守田不在で戦うことになる。

そうなると守田の位置に柴崎岳、もしくは原口元気を起用することになるのだが、どちらも[4-3-3]のインサイドハーフでのスタメン経験がない。柴崎に関してはどうしてもサウジアラビア戦でのミスのイメージが強く、勝利が必要な試合でスタートから起用されるとは考えにくい。原口もクラブでは結果を残しているが、代表でのインサイドハーフ起用は少なく、森保一監督がこの大一番でサプライズ起用する可能性は低い。

であれば従来の[4-2-3-1]に戻し、田中碧と遠藤航のダブルボランチが妥当か。彼らの安定感はここ2試合で証明されており、攻守での貢献度は高い。また、トップ下を配置することで南野拓実や鎌田大地らの復活にも期待できる。問題としては田中、遠藤と交代できる選手が柴崎しかいない点だ。中山雄太、板倉滉もこの位置で起用できるものの、いささか守備的な形となる。

今回は前田大然や上田綺世、旗手怜央のようなアタッカーを招集したが、ベトナム戦ではメンバー外となった。起用しないのであれば、ダブルボランチも想定して名古屋グランパスの稲垣祥のような選手を呼んでおくべきだったか。

もちろん、[4-3-3]を崩すことなく戦うことができれば、今のメンバーでも問題ないかもしれない。が、守田の出場停止は想定外であり、そういったアクシデントにも対応できるメンバー編成に次回は期待したい。

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