エル・クラシコでは既に4連敗 バルセロナ復活のカギとなるのは攻撃陣の再編成?

メンフィス・デバイは少し物足りないか photo/Getty Images

上手くいっていない

リーガエスパニョーラを代表するバルセロナとレアル・マドリードの2クラブがしのぎを削り合うエル・クラシコ。以前までは両者の実力が拮抗しており、どうなるか分からないエキサイティングな試合が行われていたが、現状ではバルセロナが低迷の一途をたどってしまっている。

直近のエル・クラシコの戦績を見ても、2020年3月2日から2021年10月24日までに4度の試合が行われたが、引き分けはなくバルセロナが4連敗中だ。スペインを代表するクラブ同士の戦いとはいえ、ここまで差が付いてしまうのは少し寂しい。

この状況を一刻も早く打破するためにもバルセロナは攻撃を改善したい。1-2で敗れた今季初のエル・クラシコは結果的にセルヒオ・アグエロが1ゴールを返しているが、90分を通して枠内シュートが2本と少ない。それもそのはずで、アタッキングサードまでボールを運ぶことは出来るが、そこを攻略するアイデアに欠けてしまっている。

加入後から積極的に起用されているメンフィス・デバイのパフォーマンスも少し気になる。確かにレアル戦でもボックス内で収める動きは見せていたが、そこまでキープ力があるわけではなく、17回のボールロストを記録するなど絶対的な存在ではなかった。また、バイエルン・ミュンヘンやアトレティコ・マドリード、今回のレアルとの試合を見ても格上相手に苦労している印象が強く、アグエロが完全に復帰すれば9番でのファーストチョイスではなくなるか。サイドではセルジーニョ・デストがウイングを務めるほど人員が不足しており、デパイのウイング起用は悪くないだろう。

エル・クラシコ5連敗を避けるためにも、攻撃陣の再編成が必要なバルセロナ。指揮官であるロナルド・クーマンはサイズのあるルーク・デ・ヨングを最前線に置いたパワープレイを好んでいるようだが、バルセロナらしい魅力的なサッカーに期待したい(データは『Sofa Score』より)。

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