苦しいスパーズの希望の光 新たなディフェンスリーダーの誕生か

アントニオ相手に互角以上の戦いを見せたロメロ photo/Getty Images

まだ23歳と若い選手だ

指揮官にヌーノ・エスピリト・サントが就任し新体制がスタートしたトッテナム。補強も順調に進み、開幕戦ではマンチェスター・シティに勝利している。しかし、クリスタル・パレスに0-3での大敗を喫して以降、調子を上げられていない。

直近のリーグ戦でもウェストハムに敗れており、早くも今季4敗目となってしまった。それでも、この試合では新加入のDFクリスティアン・ロメロが高いパフォーマンスを披露している。

今夏の移籍市場でイタリアの強豪アタランタから獲得されたロメロ。アルゼンチン代表ではコパ・アメリカを制しており、23歳ながらワールドクラスのセンターバックの仲間入りを果たしている。今季はその代表がらみでクラブでは満足にピッチに立てていないが、徐々に出場機会を増やしている。

ニューカッスル戦に続いて連続でのスタメンとなったロメロ。この試合ではウェストハムのエースストライカーであるマイケル・アントニオのマークを任されており、何度も激しい争いからボール奪取に成功している。後ろからプレスを掛け相手を自由にさせない守備が得意であり、アントニオを封じることに成功している。セットプレイからそのアントニオにゴールを許してしまったが、このときロメロはアンジェロ・オグボンナをマークしていた。

また、FWを自由にさせない守備以外にもビルドアップで貢献できるタイプであり、後方から前線に効果的なロングフィードを何度も供給している。相手のプレッシャーに動じない冷静さも兼ね備えており、スパーズに足りていなかった新たなディフェンスリーダーの誕生だ。

このようにファイターの姿を見せつつ後方では司令塔ともなれるロメロ。非常に優秀な選手であり、苦しいスパーズの救世主となれるか。

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