インシーニェの続投、それともメルテンスやオシムヘン? ナポリの“PK問題”

今季は早くも3本ものPKを失敗しているインシーニェ photo/Getty Images

今季PK失敗数が5大リーグワースト

8試合消化して19ゴール(リーグ2位)3失点(リーグ1位)。ナポリはクラブ記録タイとなる開幕8連勝を飾り、セリエAの首位を走っている。

1989-90シーズン以来32年ぶりのスクデット獲得へ向けて最高のスタートを切ったナポリ。FWビクター・オシムヘンの本格覚醒や守備の安定感、ここ数シーズンはあまり見られなかった勝負強さの発揮など、ルチアーノ・スパレッティ新指揮官のもとで順調にきているように思えるが、決して不安材料がないわけではない。

ここまでのリーグ戦で、明確な課題として浮き彫りとなっているのが「PK問題」だ。今季はチームのキャプテンも務めるイタリア代表FWロレンツォ・インシーニェがPKキッカーを務めているのだが、5本中わずか2本しか決めることができていない。今季の欧州5大リーグにおいて、失敗数が現在ワーストだという(データサイト『opta』より)。

昨季のリーグ戦では8本中7本を成功させているだけに、インシーニェはもともとPKが苦手なタイプではない。そもそもPKが下手ならば、キッカー自体を任されていないだろう。さらに、開幕節で1度失敗した後、2度目のチャンスはしっかり成功させたことからもわかるとおり、PKで最も重要といっても過言ではないメンタルの強さも持ち合わせている。PKキッカーとしての能力は十分なのだ。ただ、直近の失敗により、本人も今はPKに対してあまり良いイメージを持っていないのではないか。

もちろん、本来の感を取り戻すまで、今後もPKを蹴り続ける荒治療もアリではある。だが、ナポリはこれから年末年始にかけて、ビッグクラブや曲者クラブとの対戦を多く控えている。スクデット争いを行っていく上で、PKの1点が未来の行方を大きく左右することもはずで、「PKを失敗したから勝てなかった」「あのPKを成功していれば……」となってからでは遅い。

インシーニェにもキャプテンとしての、ナポリのアイドルとしての、これまでキッカーを任されてきた選手としてのプライドがあるだろう。しかし、チームの勝利を考え、スコアラーとして好調なオシムヘン、もしくはもともとインシーニェの不在時にキッカーを任されることが多々あり、先日怪我から復帰を果たしたドリース・メルテンスあたりに一度PKキッカーを譲り、リフレッシュするのも手かもしれない。

2017-18シーズンに第14節まで無敗をキープして最終的に勝ち点「91」まで積み上げるも、頂に立つことができなかったナポリ。4年前の悪夢の再来を回避するためにも、「PK問題」は早急に解決すべき問題点だろう。24日には早速、敵地での強豪ASローマ戦を控えているが、今後はナポリのPKキッカーの人選にも注目が集まる。

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