以前とは比べ物にならない
ここまで好調とはいえない21-22シーズンを戦っているバルセロナ。CLグループステージ第3節ディナモ・キエフ戦は1-0で勝利したが、本来であればもう少しゴールの欲しい試合であった。現状バイエルン・ミュンヘンとベンフィカに敗れており、3連敗という最悪な展開は免れたが、今後改善が無ければEL行きも十分にあり得る。
このように悪い流れを断ち切れないでいるバルセロナだが、MFフェリペ・コウチーニョ自身も状況は似ている。
2018年にリヴァプールからバルセロナへ加入したブラジル代表MF。当時のコウチーニョはプレミアを代表するチャンスメイカーであり、左サイドからのカットインは彼の一つの武器であった。しかし、高額な移籍金に見合った活躍はできず、バイエルン・ミュンヘンへのローン移籍を決断。そこではまずまずの活躍を披露したものの、レンタルの延長や買い取りはなく、昨季バルセロナへ戻るも、状況は変わらず現在は放出候補となっている。
今夏の移籍市場では多くのクラブへの売却が噂されるも残留しており、ある程度の出場機会は得ている。しかし、直近のプレイを見てもコウチーニョには怖さがない。
ディナモ・キエフ戦では後半からピッチに立ったブラジル代表MF。しかし、ボールロストが散見されており、データサイト『Sofa Score』によれば後半の45分だけで17回を記録している。チャンスメイカーであり確実性のあるパスだけを出しているわけではないが、この数字は見直す必要がある。また、怪我明けが影響しているのかスピードがなく、ドリブルでも抜けきれない場面が多く見られており、フィットネスも十分ではないのか。
更に守備にそこまで積極的というわけでもないため、チームでは悪目立ちしてしまうのが現状だ。左サイドではアンス・ファティが復帰し素晴らしいパフォーマンスを披露している。コウチーニョは彼とポジションを争う必要があるが、今のままでは厳しいか。
リヴァプールでの絶頂期から時間がたち29歳となったコウチーニョ。以前までのようなパフォーマンスは見せられておらず、このままではファティやガビのような若手たちにポジションを取られてしまうのは必然だ。何か改善する必要があるが、今後のコウチーニョはどうなってしまうのか。