彼の後を継ぐのは普通より難しい エデルソンの後釜とされる2人に降りかかる試練

エデルソンの後釜問題は想像以上に難しそうだ photo/Getty Images

どうしても比較されると劣ってしまう

指揮官にジョゼップ・グアルディオラが就任して以降、安定した強さを手に入れたマンチェスター・シティ。移籍市場では中心になることが多く、より能力の高い選手を獲得し、チームの強化に充てている。

その中でもGKエデルソン・モラレスの加入はチームに大きな安定感をもたらした。ベンフィカから当時約50億円の移籍金でやってきたブラジル代表GKは、どんな場面でも自身のパフォーマンスに影響しない揺るがないメンタリティと正確なキック精度を武器に、マンCのビルドアップに貢献。ショートパスだけでなく、一気に相手ゴール前に届くロングフィードは彼の十八番であり、ゴールキーパーにしてアシストを記録するほどの人物だ。近年では問題視されていたセービング力も向上しており、28歳の彼はまだまだマンCを後ろから支えてくれるはずだ。

しかし、難しいのは後釜問題となるだろう。まだ20代とはいえ、いつか来る衰えのためにクラブは代役を育成しなければならない。現在は控えにアメリカ代表GKのザック・ステッフェンが控えている。彼も優秀なGKであり、マンCの守護神として必須である足元でボールを扱う技術も並み以上だ。しかし、エデルソンの後釜となるとそうはいかない。特に足元に関しては並以上ではなく、ワールドクラスの実力が必要となる。

後釜であればアイルランド代表の守護神として活躍する19歳のGKギャヴィン・バズヌも候補の1人だが、彼も普通以上に足元でボールを扱う技術を求められることになる。どちらかといえばセービングに強みを持つ選手だが、今後は針の穴を通すようなコントロールを身に付ける必要があるだろう。

フィールドプレイヤー以上に足元でボールを扱う技術に長けているエデルソン。彼は守備だけでなく、ビルドアップに参加することで攻撃も活性化させており、彼の後を継ぐことは困難を極めるだろう。

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