ストライカーのせいではない マンCがサウサンプトンに引き分けた要因とは

ストライカーを獲らなかったことで批判されることが多いジョゼップ・グアルディオラ photo/Getty Images

次節はチェルシーだ

CLのライプツィヒ戦では6-3と快勝し、プレミアのサウサンプトン戦に臨んだマンチェスター・シティ。リーグ戦では次節にチェルシー、その次にリヴァプールが控えており、どうしても勝ちたい試合だったが、スコアレスドローに終わってしまった。

「今日はストライカーが居なかったから勝てなかったのではなく、後方からのビルドアップや前線へボールを供給するプロセスが良くなかった」

今夏の移籍市場ではストライカーを獲得しなかったマンC。そのことからゴールを奪えない試合では補強失敗が勝敗に響いていると批判を受けることが多い。が、英『Manchester Evening News』によれば、ペップは得点を取れなかった要因として後方からのビルドアップを挙げている。

確かにこのゲームではセインツのプレッシングに苦労しており、今季から行っている両サイドバックが中央にポジジョンを取るビルドアップは対策されていた。ボールの逃げ場として大外にインサイドハーフが流れるが、それもサイドバックを高い位置に上げることでケアされており、ペップの言う通り前線へのボールの供給が窮屈になっていた。

解決策としてはインサイドハーフにマークを付くサイドバックの裏を突くのがベストだが、セインツ戦ではビルドアップで強みを見せるジョン・ストーンズ、アイメリック・ラポルトが怪我でベンチ外となっており、ルベン・ディアス、ネイサン・アケの2人はパスコースを見つけるのに苦労していた。また、アンカーであるフェルナンジーニョも厳しいマークに付かれていたこともあり、普段は見られないミスが散見された。

プレミア王者の肝であるビルドアップが機能しなかったセインツ戦。終盤にはケビン・デ・ブライネ、フィル・フォーデンらを投入し迫力のある攻撃を見せており、初めからこの布陣でも良かったとも考えられるが、今後の過密日程を考慮したのか。今季も昨季同様にスロースターターなマンC。ストライカー不在については今後も議題に挙げられ続けることが予想されるが、ペップはこの雑音をかき消すことが出来るのか。

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