ユーヴェ、“ロナウドロス”で得たものもある CL初戦で見えた今季の武器

マルメ戦で先制ゴールを奪い、勝利に貢献したA・サンドロ photo/Getty Images

A・サンドロの効果的な攻撃参加

14日、ついにチャンピオンズリーグの2021-22シーズンが開幕した。今季こそ悲願達成を目指すユヴェントスは、グループステージ第1節でスウェーデン王者マルメと対戦。敵地での戦いではあったが、前半だけで3つのゴールを奪い、3-0の勝利を収めている。

セリエAでは開幕からここまで3試合勝利なしと、少々不安を抱える中でのCL初戦となったユヴェントス。しかし、その不安を払拭して白星発進を決め、今季公式初勝利も手にしている。そんな一戦で存在感を発揮してみせたのが、左サイドバックに入ったブラジル代表DFアレックス・サンドロではないか。

23分、フアン・クアドラードの右クロスをニアへ走り込んだロドリゴ・ベンタンクールが頭でそらし、ファーサイドへ流れたボールをA・サンドロが頭で押し込む。先制点をゲットしたA・サンドロはさらに、直後にもロングボールから相手の背後を狙い、シュートまで持っていくシーンがあった。マルメ戦では積極的に高い位置を取り、いく度となく効果的な攻撃参加をする姿が見られたのだ。
もともと攻撃参加が自身の売りのひとつでもあったA・サンドロ。しかし、2018年にクリスティアーノ・ロナウドが加入して以降は、効果的な攻撃参加が減っていたように思う。左サイドに張ってボールを受け、ドリブルを仕掛けるロナウドのために、スペースを消さないことやバランスを意識してのことだろう。ただ、ロナウドが今夏にチームを去ったことで、A・サンドロの本来の持ち味が戻ってきた。ここまでセリエAでの戦いを見るに、ロナウドを失ったことはユヴェントスにとって痛手だろうが、“ロナウドロス”によって得たものもあったということだ。

また、それは数字にも表れており、A・サンドロはこの試合で1位タイとなる3本のキーパス、2位タイとなる3本のシュートを記録していた。今季はA・サンドロの積極的な攻撃参加が、ユヴェントスの武器の一つになるかもしれない。ユヴェントスはこの勝利を機に、リーグ戦でも息を吹き返すことができるのか。

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