CL白星発進の“陰の功労者” チェルシーの最終ラインに君臨する28歳

CL・ゼニト戦で好パフォーマンスを見せたリュディガー photo/Getty Images

攻守で印象的なプレイを披露

2021-22シーズンのチャンピオンズリーグ開幕戦をホームで迎えたチェルシーだが、もしかすると彼らはこの試合で勝ち点3を獲得することができないかもしれない。前半の45分間を終えた時点で、そんなことを感じていた人は少なくなかったはずだ。対戦相手のゼニトはチェルシーをよく研究してこの試合に臨んでおり、なかなか隙を見せず。最終的にチェルシーは69分にFWロメル・ルカクがもぎ取ったゴールで勝利(1-0)したが、ゼニトが相当に手強い相手だったのは間違いない。

そんな厳しい戦いをなんとか制したチェルシーだが、その最大の功労者は誰だろうか。おそらく、多くの人の頭に思い浮かぶのは、ゼニトの守備を掻い潜ろうと常に前線で身体を張り続けたルカクだろう。攻め手が少なかったなかで彼の存在感は絶大であったことに加え、圧倒的な空中戦の強さで値千金の決勝点も叩き出したストライカー。間違いなく、マン・オブ・ザ・マッチにふさわしい活躍だった。

しかし、随所でチェルシーに勢いを与えたセンターバックの存在も忘れてはいけない。ルカクほどのインパクトはなかったかもしれないが、要所要所で印象的なプレイを見せたDFアントニオ・リュディガー(28)は頼もしさ満点だったと言えるだろう。

この試合で3バックシステムの左CBとして90分間プレイしたリュディガー。コンスタントに最終ラインから楔のパスを打ち込み続け、少しずつゼニトの守備網をこじ開けることに貢献した努力は称賛に値すると言っていいだろう。50分には自陣からピッチをドリブルで爆走し、フィニッシュまで持っていってしまうという驚きのシーンも。チームが相手の敷いたブロックの攻略に苦しむなかで、リュディガーのひとつひとつのプレイは流れを変える布石となっていた印象は強い。

加えて、このセンターバックは本職の守備でもビッグプレイを披露している。まだスコアレスだった61分、相手のカウンターを受けて絶体絶命のピンチを迎えたチェルシーだったが、相手FWサルダル・アズムンがシュートを放とうとしたところでリュディガーは決死のブロックを敢行。チームが攻め続ける時間が長かったなかで、彼は集中力を切らさず最高のカバーリングを見せたのだ。

こうして振り返ってみると、要所要所でチェルシーに流れを引き寄せていたリュディガーのプレイ。このゼニト戦の勝利に関しては、彼こそが“陰の功労者”と言えよう。トーマス・トゥヘル体制下で一気に評価を取り戻した守備者が、その存在感をさらに強めている。

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