“9番の呪い”はもう終わり? ミランで躍動する百戦錬磨のストライカー

カリアリ戦で2得点の活躍を披露したジルー photo/Getty Images

呪縛を解くのはこの男か

長年、ACミランを悩ませてきた“9番の呪い”。はたして、今夏加入したフランスの大型ストライカーはついにクラブに伝わるその呪縛を解くことができるのか。2021-22シーズン、新たにミランの9番を背負うこととなったFWオリヴィエ・ジルー(34)にかかる期待は大きい。

かつてはマルコ・ファン・バステンやジョージ・ウェア、フィリッポ・インザーギらが着用した栄誉ある番号であることは間違いない。しかし、2012年以降にミランで9番のシャツを身に纏った選手たちは、ことごとくロッソネリで結果を出すことができていない。そのことから、いつしかミランの9番は“呪いの番号”などと呼ばれるようになり、近年では一体誰がそれを打ち破るのかに注目が集まっている。

そんな不吉な番号となってしまったミランの9番だが、ジルーは今季その呪いを打ち破ることができるのか。現時点ではこのベテランFW、非常の順調なスタートを切っていると言っていい。
現地時間29日に行われたカリアリとのセリエA第2節にて[4-2-3-1]システムの1トップとして先発を果たしたジルーは、この一戦で目覚ましい活躍を披露。193cmの長身を活かしたポストプレイで味方のサポートを行いつつ、チャンスとあらば自身もゴール前に走り込む動きを90分怠ることなく実行した。シンプルだが、効果的な動きを繰り返してミランの攻撃にリズムをもたらしたジルー。24分と43分にはゴールも記録し、その働きぶりは称賛に値するものだったと言って差し支えない。

そんなの活躍もあって、ミランはこのカリアリ戦で2-1の勝利を飾ることとなっている。この試合におけるパフォーマンスを見るかぎり、ジルーに関しては“9番の呪い”を心配することもないのだろうか。ようやく、ミランにやってきた頼りがいのあるNo.9。あとはクシシュトフ・ピョンテクのように一時的な活躍に終わらないことを願うばかりだが、はたしてジルーは今季どこまでミランの攻撃陣で存在感を示すことができるのか。呪縛を解くのはこの男かもしれない。

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