ルカクの穴は“国内の実力者”で埋めるべきか インテル、今夏に2枚獲りも

チェルシーへの復帰が噂されるルカク photo/Getty Images

後釜は国内で実績を残している選手が妥当か

アントニオ・コンテ監督の退任に、1年目から圧倒的なパフォーマンスを披露したDFアクラフ・ハキミの退団、そして1年かけてようやくチームにフィットしたMFクリスティアン・エリクセンのアクシデント。イタリアの王者インテルは今夏、多くの困難に直面している。そんな中、2大エースの一角までも失おうとしている。

昨季、11年ぶりにスクデットを手にしたインテル。優勝の要因は様々あるだろうが、FWラウタロ・マルティネスとFWロメル・ルカクの2トップの存在は語らずにいられない。チームのリーグ戦総得点「89」のうち約半数となる「41」をこの2選手が奪取(ルカク:24ゴール、L・マルティネス:17ゴール)。コンビを組んだこの2年間をみても、セリエAで「78」ものゴールを生み出している(ルカク:47ゴール、L・マルティネス:31ゴール)。セリエAの長い歴史の中でも、トップクラスのアタッカーコンビと言っていいのではないか。そしてこの“ラウカク”を中心としたチームが、インテルに再び黄金時代をもたらすかに思われた。

しかし、そんな夢はスクデット獲得からたった数ヶ月で潰えようとしている。ここにきてルカクのチェルシー復帰話が浮上。すでに移籍に関して合意に至っており、メディカルチェックののちに近日中には正式発表されるのではないかとのこと。つまりインテルはルカクの後釜を探さなければならなくなってしまったのだ。
ただ、2年間で47ゴールも奪うストライカーの後釜なんてものは、そう簡単に見つかるものではない。さらに、セリエAの開幕まで2週間を切っており、時間もあまりない。時間に余裕があれば、カルチョへの適応に時間がかけられるため、国外の選手もじっくり吟味してルカク級の選手を獲得するのが最善だろう。だが、エースアタッカーの退団による補強となれば、すぐに結果を残せる選手であることは必須。「適応に時間がかかるので、なかなか結果が残せない」とは言っていられない。これらのことを踏まえると、国内で実績を残している選手を獲得するのが妥当か。

実際、伊『calciomercato』などによると、インテルはルカクの移籍に備えて、2016-17シーズンに得点王にも輝いたローマのFWエディン・ジェコ、屈強なフィジカルで近年コンスタントにゴールを奪い続けてるアタランタのFWドゥバン・サパタの2人の獲得を検討しているとのこと。しかも、活躍できなかった場合に備えてか、この2選手のどちらかを獲得するのではなく、2枚獲りを視野に入れているという。はたしてインテルの新シーズンのアタッカーは誰になるのか。

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