“仲間からの学び”こそブレイクへのカギ ドルトムントで覚醒間近の18歳に刮目せよ

2021-22シーズンでの本格ブレイクに期待がかかるレイナ photo/Getty Images

サンチョの後を継ぐチャンスメイカーへ

今夏移籍市場にて、イングランド代表FWジェイドン・サンチョを失ったドルトムント。昨季公式戦38試合の出場で16ゴール20アシストを記録した男だけに、その流出によって生じる穴を埋める作業は同クラブにとって困難なものとなる可能性が高い。

しかし、そんななかでサンチョの後継者として期待がかかるのはMFジョバンニ・レイナ(18)だ。2020-21シーズンは17歳で開幕を迎えるも、最終的に公式戦46試合に出場する充実の1年を過ごした同選手。そのなかでは7ゴール7アシストという数字も残しており、“ポスト・サンチョ”の最右翼として彼に注目している人は多いはずだ。本職は中盤の選手だが、昨季は多くの試合で左右両サイドのウイングも経験済み。かねてより期待の大きかった逸材だが、ようやくもう一段階上のレベルへと到達するための準備は整った。

そんなレイナに期待される大ブレイクだが、それを実現するためには仲間の存在が重要となるかもしれない。レイナ自身もそれは十分に理解しているようで、同選手は自身の成長に貢献してくれたチームメイトや、参考にしている先輩たちについて次のように語っている。
「ジェイドンはチームを去ってしまったけれど、彼が僕にしてくれたことは感謝してもしきれないよ。彼は僕がチームに加わった最初の日から、色々と問題が発生しないように気を遣ってくれた。そして、プレイ面では自分がどんなに若くても自信を持つようにアドバイスしてくれたんだ。それを実行できなければ、良いアスリートにはなれないとね。そういった面で、彼は僕に模範を示してくれたよ。彼のおかげで、僕はこのレベルにまで到達することができたんだ」

「そしてロイスだ。彼はクラブの絶対的なレジェンドだ。似たポジションとプレイスタイルの選手だから、リスペクトを持ちながら学んでいるよ。競争相手というイメージは薄いかな。僕らの間に競走意識が生まれるとしても、それはとても健全なものだ。とにかく、ロイスのプレイは参考になる。そして、ピシュチェクからもメンタル面では大いに学んでいるね。彼がプロとして毎日どんなことに取り組んでいるかは非常に興味深いものがあるんだ。チームをどのように導くかのノウハウも、彼は知っているね。精神的な面で、彼は僕らのロールモデルなんだ」(独『kicker』より)

さまざまな頼れる仲間のおかげで、ここまでのレベルに到達することができたというレイナ。その学んだことを活かし、同選手は今季こそ本格的なブレイクを果たすことができるのか。ドルトムントで新たなチームの象徴が誕生する日はそう遠くないかもしれない。

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