伸び悩むFWに“チェルシー脱出”のススメ 23歳の再ブレイクはあるか

チェルシーでは思うようにプレイタイムを確保することができていないエイブラハム photo/Getty Images

環境を変える決断もアリ

伸び悩むチェルシーの若きストライカーは、自身の能力を証明するためにもプレイする環境を変える必要があるのだろうか。ロンドンの地でなかなか殻を破ることができていないFWタミー・エイブラハム(23)。今、彼は決断のときを迎えている。

2019-20シーズン前半戦には目覚ましい活躍を披露したものの、以降は当初思い描いていたような成長曲線を描くことができていないエイブラハム。2019-20シーズンはリーグ戦36試合の出場で15得点を挙げたものの、昨季は22試合で6得点を記録するにとどまっている。躍動していた頃はMFメイソン・マウントに肩を並べる“アカデミーの星”として期待されていたが、今ではすっかりベンチが定位置となってしまった。

一時は“NEXTディディエ・ドログバ”とも期待された男が立たされている苦境。今夏チェルシーは新たなストライカーの補強に動いていると伝えられていることから、新シーズンでもこの状況が変わる可能性は低いと見ていいだろう。もしクラブがドルトムントからFWアーリング・ハーランドの獲得に成功しようものなら、控えの立場は決定的なものとなるはずだ。
であれば、自身の成長のためにもエイブラハムは環境を変えてみるべきか。チェルシーは自身の育ったクラブだが、出場機会が少ないのは20代前半の選手にとって非常に大きな問題だ。素質はあるだけに、重圧の少ない環境でのびのびとプレイすることができれば、彼が得点感覚を取り戻す可能性はある。再びキャリアを軌道に乗せるためにも、ここで一度ブルーズを離れる決断は必要かもしれない。

「エイブラハムは自分の価値を正しく知る必要があると思う。スウォンジーやアストン・ヴィラにレンタルされていた頃の彼は本当にうまくやっていたと思うよ。チェルシーに復帰してからの最初のほうもね。素質は間違いなくあるよ。でも、最近はチャンスが少なくなってしまったね。明らかにトゥヘルのプランには含まれていない。昨季なんて出場数がシーズンの半分だ。もし私が彼だったら、『移籍して、そこで主人公になる』とクラブに主張するね。エイブラハムはチェルシーを離れた方がいいよ」(英『talkSPORT』より)

元イングランド代表FWカールトン・コール氏も、エイブラハムの去就についてはこのようにアドバイスを送っている。やはり、チェルシーで伸び悩む23歳のストライカーは、ここで一度プレイする環境を変えてみるべきなのだろうか。ビッグクラブ特有のプレッシャーが合わない選手。もしかすると、エイブラハムもその一人なのかもしれない。

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