同じミスは繰り返したくない 来季の移籍先から考える久保建英に立ちはだかる大きな壁

日本の至宝は来季どこでプレイするのか photo/Getty Images

ダビド・シルバとの共演は楽しみだ

昨季はヘタフェにレンタルに出されていたMF久保建英。来季もどうやらレンタル移籍が濃厚になっており、ジャーナリストのマルコス・ベニト氏によれば、候補としてレアル・ソシエダが挙がっているようだ。

ソシエダは昨季リーガ・エスパニョーラを5位で終えており、19-20シーズンには国内のカップ戦であるコパ・デル・レイを制しているスペインの強豪クラブだ。また、レアルでチームメイトであるマルティン・ウーデゴーはソシエダにレンタルされ、素晴らしい活躍を見せていた。

前所属のヘタフェと違いボールを持つ事を前提として戦うため、久保としてもやりやすいか。ソシエダは昨季、[4-2-3-1]や[4-3-3]を使っており、トップ下、インサイドハーフ、左右のアタッカーでの起用が予想される。

トップ下であればライバルは元スペイン代表のMFダビド・シルバか。35歳となった小さな魔法使いだが、彼の絶妙なラストパスや選手間で受ける立ち位置など、盗める技術は盗みたい。

サイド起用の場合であれば、FWアドナン・ヤヌザイ、FWポルトゥ、MFミケル・オヤルサバルだ。ドリブラーという印象のヤヌザイとポルトゥに対し、オヤルサバルは久保に近いチャンスメイカータイプとなっており、プレイエリアが被るのはオヤルサバルだ。ビッグクラブから引き抜きの話もあり、来季の去就は不透明だが、久保は彼らからポジションを奪わなければならない。

このようにライバルの多いソシエダ。まず、久保が改善すべきポイントはフィジカル面だろう。ヘタフェの前に在籍していたビジャレアルでは指揮官であるウナイ・エメリからフィジカルが欠けていると指摘されている。ひとえにフィジカルと言っても様々だが、ここで指しているのは相手DFに潰されない強さか。

また、ソシエダには久保と同じく選手を使う側に回るタイプが多く、そこで久保が使われる側に回る柔軟性も求められるだろう。そこでどのように適用できるのか、来季は試されることになりそうだ。

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