川崎の猛攻は13年前の鹿島の数字を超えるか 蔚山を追うJ最強の攻撃集団

圧倒的な攻撃力を誇る川崎フロンターレ photo/Getty Images

今年はJリーグ勢が支配するか

EURO2020も大いに盛り上がっているが、アジアの方でもアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の東地区グループステージの戦いが熱を帯びている。

新型コロナウイルスの影響もあってACLは集中開催方式となっており、6月末より急ピッチでグループステージの戦いが消化されている。

嬉しいのはJリーグ勢の奮闘だ。何と言っても1番の注目はJリーグで圧倒的な強さを披露する川崎フロンターレで、今回のACLでもグループステージから自慢の攻撃陣が爆発。3試合消化時点で18得点も挙げている。
ちなみにACLグループステージにおける最多得点記録は、2008年に鹿島アントラーズが記録した28点だ。

当時の鹿島では驚異の助っ人FWマルキーニョスも所属しており、グループステージを5勝1分、28得点3失点の成績で突破している。残念ながら決勝トーナメントでは準々決勝でオーストラリアのアデレード・ユナイテッドに敗れたのだが、ACLの歴史に残る攻撃力だった。

川崎はまだグループの戦いが3試合残っており、当時の鹿島を超える数字を叩き出す可能性もある。アジアにおいても川崎の力は抜きん出ていると言っていい。

さらにJリーグ勢では名古屋グランパスもグループステージ4連勝と絶好調。11得点0失点と抜群の安定感を見せており、米『ESPN』は昨年のACLを制した韓国の蔚山現代を追いかける注目の集団として名古屋と川崎の名前を挙げている。

蔚山現代もグループステージでは3連勝と安定しており、昨年のグループステージから合わせてACL12連勝中だ。昨年は準決勝でヴィッセル神戸がVARに振り回された末に1-2で敗れており、Jリーグ勢としては借りを返したい。

他にもセレッソ大阪が2勝1分でグループJ首位、ガンバ大阪も1勝2分でグループIの2位につけており、Jリーグ勢が無敗を維持しているのは何とも頼もしい。

今年は中国勢が広州恒大、北京国安ともにここまで0勝と勢いを失っており、東地区においてライバルと呼べるのは韓国の蔚山現代、浦項スティーラース、全北現代モータースくらいだ。

すでにグループの戦いを終えている東地区では昨年の準優勝チームであるイランのベルセポリスが今年も決勝トーナメント進出を決めているが、今のところJリーグ勢のライバルとなり得るのはベルセポリス、サウジアラビアのアル・ヒラル、アル・ナスルくらいか。

グループの戦いではJリーグ勢が最も安定しており、中でも川崎は最も優勝に近いクラブと言っても大袈裟ではないだろう。ACLをJリーグ勢が支配することになるのか注目だ。

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