チェルシーの“20歳”に見えてきたブレイクへの道 武者修行でギルモアは磨かれる

チェルシーではなかなか出場機会に恵まれなかったギルモアだが…… photo/Getty Images

ノリッジへのレンタル移籍が間近に

チェルシーが抱える大きな才能は、武者修行でもう一回りスケールの大きな選手となることができるか。ブルーズが誇るヤングタレントに、来季レンタル移籍の可能性が浮上している。

そのヤングタレントとは、スコットランド代表MFビリー・ギルモア(20)だ。2019-20シーズンから下部組織出身の若手が多数頭角を現しているチェルシーにて、次なるブレイクが期待されていた同選手。しかし。今季のチェルシーではエンゴロ・カンテやジョルジーニョ、マテオ・コバチッチが中盤で圧倒的な存在感を放っていたこともあって、リーグ戦での出場は5試合にとどまった。

そんな事情もあって、2021-22シーズンのギルモアは他クラブへ武者修行へ赴く可能性が高いと英『football.london』が伝えている。その行き先は来季プレミアに昇格を果たすノリッジ・シティ。同メディアによると、チェルシーもギルモアの貸し出しには前向きなようで、交渉はスムーズに進んでいるとのこと。現地時間1日にはメディカルチェックを受け、その後正式発表がなされる運びとなっているという。
今季はチェルシーでなかなか出場機会に恵まれなかったギルモアだが、その才能は確かなものがある。出場機会さえ与えられることとなれば、彼は一気にブレイクを果たすことも可能だろう。今年3月にはトーマス・トゥヘル監督も「ビリーには何の問題もない。彼の出場機会が少ないのは、他の3人が良すぎるからだ」と語っており、そのポテンシャルは周囲からも評価されている。

加えて、武者修行先がノリッジというのも、ギルモアの成長を助けることとなりそうだ。今季チャンピオンシップ(英2部)で優勝を果たした同クラブだが、その原動力となったMFオリバー・スキップは今夏に所属元であるトッテナムへの復帰が濃厚とも。スキップは中盤の底から試合を動かしたキープレイヤーだっただけに、彼がいなくなるのはノリッジにとって痛い。そこで、代役として白羽の矢を立てたのがギルモアだったのだ。こうした状況を鑑みるに、よほどパフォーマンスが悪くない限り、ギルモアにはレギュラーとしての待遇が待っている可能性が高い。

チェルシーではハイレベルすぎるライバルたちに囲まれていたものの、ようやく実力に見合った成長の場を得ることができそうなギルモア。はたして、レンタル移籍が正式に決定するとなれば、1年間で彼はどれほどの成長を遂げることとなるのだろうか。もしかすると、この20歳はたった1シーズンで所属元の3人衆を超えるほどの評価を獲得することとなるかもしれない。

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