待望の大型FWがスペインへ挑戦か 原大智が加わるアラベスはどんなクラブ?

イストラでは9番を背負う原大智 photo/Getty Images

ハビエル・カジェハが監督を務めている

Jリーグを首位で独走している川崎フロンターレから主力である田中碧のドイツ移籍がほぼ濃厚であると、各メディアが発表している。国内リーグの上位クラブでスタメンを張っている田中の海外挑戦に胸を躍らせるファンも多いと思われるが、ここにきてクロアチアのイストラ1961に所属している原大智がスペイン1部のアラベスへ移籍を決めたと国内メディアが報じている。

近年は日本サッカーのレベルが上がり、海外挑戦する選手も珍しくなく、特にドイツでは鎌田大地をはじめ、遠藤航らが活躍を見せている。田中も同じくドイツへの移籍となっており、期待したい。

しかし、ドイツとは違い原が移籍濃厚と言われているスペインはここまで日本人が成功するのが難しい環境であると言われている。それは過去の日本人選手の挑戦からも分かる通り、今季で言えば乾貴士、武藤嘉紀、岡崎慎司が1部でプレイしたが、降格を経験している。

そこで原が通用するかと言われれば未知数だが、原には前述した3人が持っていないものを持っている。それは身長191cmの高身長だ。もちろん、大きいだけでは話にならないが、今季ヘタフェで残留を経験した久保建英も、フィジカル面が大きな課題となっている。テクニックはあとからでも身に付けられるが、大きな体は先天的な部分が多くを占めており、それを持っている原は大きなアドバンテージを得ている。

また、移籍先であるアラベスは原にとって良いクラブなのかも知れない。アラベスは基本的に[4-3-3]や[4-4-2]を使うが、原が起用されるであろうセンターフォワードに絶対的な選手が少ないのだ。

昨季の成績を見ると、ホセルが11ゴールでチームトップだが、それに続く得点源が居ない。また、アラベスは16-17シーズンから連続でここまで残留しており、チームの基盤がしっかりしている。今季も下位ではあるが、16位と1部に残留を決めており、こういう基礎が出来ているチームに移籍するのは正しい判断だと言える。また、有名選手で言えば、レアル・マドリード出身のフェルナンド・パチェコやイングランドの強豪アーセナルでのプレイ経験を持つ、ルーカス・ペレスあたりか。

欧州での経験が短く、実績もそこまで多くない原だが、来季はどんなプレイを見せてくれるのか非常に楽しみである。

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